プロパティ名 |
タイプ |
説明 |
auto_create |
整数 |
データベースが存在しない場合、データベースを作成するべきかどうかを決めます。 有効な値である 1 では、作成され、0 では自動作成が行われません(ボリュームが壊れている場合の不意の上書きを防止)。 0 に設定されていて、データベースがデータ ボリュームに存在しない場合、アプライアンスは、メンテナンス モードで起動されます(アプライアンスは正しく起動されますが、ユーザが問題を確認できるように、MySQL デーモンは開始されません)。 デフォルトは 1 です。 |
error_log_filename |
文字列 |
ログ ファイルシステムを基準にしたエラー ログ ファイルの名前(たとえば、/mysql_logs/my.log)。 パス内のディレクトリは自動作成されます。 空の場合、エラー ログはデータ ボリューム(/mnt/data/error.log)に書き込まれます。 デフォルト: (空) |
error_log_level |
文字列 |
エラー ロギング レベル。 可能な値は、error logs only errors、warn logs both warnings and errors です。 このプロパティは、大文字と小文字を区別しません。 デフォルト: error |
timezone |
文字列 |
アプライアンスで使用されるタイムゾーンを指定します。 このプロパティが空の場合、タイムゾーンは変更されず、現状のものが使用されます。 サポートされているタイムゾーンのリストは ここ. |
重要:
プロパティ名 |
タイプ |
説明 |
server_id |
整数 |
サーバ ID。 可能な値は 1 ~ 10 です。 レプリケーションを実行するときに、サーバの ID を指定します。 レプリケーションの一部となるすべてのサーバに一意の ID を設定することを保証します。 デフォルト: 1 |
rpl_mode |
文字列 |
レプリケーション モード。 選択可能な値は、none(レプリケーションなし)、master、slave、および master_and_slave (サーバが同時にマスタとスレーブになるマルチ マスタ レプリケーションの場合)です。 デフォルト: none |
web_pwd |
文字列 |
Web インターフェースへの認証用のパスワード。 このパラメータはオプションです。 設定されている場合、アプライアンスの http サーバが起動され、Web インターフェースは、ui 端子およびCA AppLogic エディタの[ログイン(Web)]オプションによってアクセスできるデフォルト インターフェースの両方にエクスポーズされます。 デフォルト: (空) |
この機能は MYSQLR64 1.6.1 以降で利用可能です。
MYSQLR64 では、カスタム MYSQL 設定ファイルを使用できます。このファイルで、追加の設定オプションを提供するか、または /etc/my.cnf に指定された既存の設定を上書きすることができます。
カスタム設定を使用するには、my.cnf という名前のファイルを作成して、データ ボリュームの最上位ディレクトリに置きます。 ファイルの形式は MYSQL ドキュメントで説明されている MYSQL オプション ファイル構文に従う必要があります。
たとえば、InnoDB を使用する場合に、MYSQLR64 を調整して、パフォーマンスを向上させるには、以下の例を使用できます。 (デフォルト MYSQLR64 設定は MyISAM 用に最適化されています)。 この例は 512M のメモリ(MYSQLR64 のデフォルト)を使用することを前提にしています。
[mysqld] # Shrink down MyISAM buffers key_buffer=512K myisam_sort_buffer_size=512K # Make InnoDB the default storage engine (optional) default-storage-engine = INNODB # Set InnoDB buffer size innodb_buffer_pool_size=350M innodb_log_file_size=128M innodb_log_buffer_size=4M innodb_thread_concurrency=8 # If you do not have too many tables use this option, so you will not have uncontrolled innodb main tablespace growth which you can’t reclaim. innodb_file_per_table=1
重要: レプリケーション モードで使用する場合、レプリケーションを修正/開始する場合は常に、MYSQLR64 がデータ ボリューム上の my.cnf ファイルを同期するため、スレーブがマスタと同じ設定になります。
MYSQLR64 は、ui 端子およびCA AppLogic エディタ内の[ログイン(Web)]オプションによるデフォルト インターフェースの両方でアクセスできる Web インターフェースを提供します。 Web インターフェースを使用するには HTTP 認証が必要です。 ユーザ名をブランクのままにして、パスワードとして web_pwd の値を使用します。 このインターフェースには以下の機能があります。
CA AppLogic では、データの損失なしに、既存の MYSQLR64 アプライアンスへマスタ/スレーブ レプリケーションを追加することができます。
MYSQLR64 アプライアンスへのマスタ/スレーブ レプリケーションの追加方法
CA AppLogic では、既存のマスタ/マスタ レプリケーションに、データの損失なしに新しい MYSQLR64 アプライアンスを追加することができます。
マスタ/スレーブ レプリケーションへの MYSQLR64 アプライアンスの追加方法
CA AppLogic では、データの損失なしに、マスタ/スレーブ設定でのレプリケーションを修復することができます。
マスタ/スレーブ設定でのレプリケーション修復方法
CA AppLogic では、マスタ/マスタ設定でのレプリケーションを、データの損失なしに修復することができます。
レプリケーションの失敗をレポートするアプライアンスの Web インターフェイスにログインし、initiate/fix レプリケーションを選択します。 マスタ上のデータベースのサイズに応じて、ログ記録には時間がかかります。 操作中は、スレーブ上の mysql サービスは停止します。 マスタ上ではダウンタイムは発生しません。 修復が終了するまで、データベースはマスタ間で同期化されません。 データベース更新は、修復の間他のすべての MYSQLR64 アプライアンス上でレプリケートされない場合があります。
このアプライアンス上のデータはすべてマスタから初期化されます。 レプリケーションが壊れているので、現在のアプライアンス上にデータベースに更新があれば、それらは失われます。 この場合は、競合を手動で解決してください。
マスタ/マスタ設定でのレプリケーション修復方法
MYSQLR64 アプライアンス間のレプリケーションをモニタするクローン ジョブがあります。 レプリケーションが有効になっている場合、このクローン ジョブは 2 分ごとに行われて、以下の場合にグリッド ダッシュボードにアラートを送信します。
このような場合、ユーザは手作業で問題を解決する必要があります。
レプリケーションが失敗した場合は、上のセクションで説明したようにし、Web インターフェースを使用して、修正できます。
MYSQLR64 アプライアンスは mon 端子を介して以下のカスタム カウンタをレポートします。
以下のカウンタは MySql カウンタ グループに属します。
カウンタ名 |
説明 |
Aborted Clients |
サーバによって中断されたクライアントの数 |
Aborted Connections |
サーバによって中断された接続の数 |
Bytes Received |
受信したバイト数 |
Bytes Sent |
送信したバイト数 |
Total Connections |
接続数 |
Questions |
呼び出しの合計数 |
Slow Queries |
遅いクエリの数 |
Threads Created |
作成されたスレッドの数 |
Threads Connected |
接続されたスレッドの数 |
Threads Running |
実行中のスレッドの数 |
Max Used Connections |
使用された接続の最大数 |
Open Files |
開いているファイルの数 |
Admin Commands |
admin コマンドの数 |
Alter Table Commands |
alter table テーブル コマンドの数 |
Analyze Commands |
analyze コマンドの数 |
Change DB Commands |
Change DB コマンドの数 |
Change Master Commands |
Change Master コマンドの数 |
Check Commands |
check コマンドの数 |
Commit Commands |
commit コマンドの数 |
Create DB Commands |
create DB コマンドの数 |
Create Function Commands |
create function コマンドの数 |
Create Index Commands |
create index コマンドの数 |
Create Table Commands |
create table コマンドの数 |
Delete Commands |
delete コマンドの数 |
Drop DB Commands |
drop DB コマンドの数 |
Drop Function Commands |
drop function コマンドの数 |
Drop Index Commands |
drop index コマンドの数 |
Drop Table Commands |
drop table コマンドの数 |
Flush Commands |
flush コマンドの数 |
Grant Commands |
grant コマンドの数 |
Insert Commands |
insert コマンドの数 |
Insert Select Commands |
insert select コマンドの数 |
Kill Commands |
kill コマンドの数 |
Load Commands |
load コマンドの数 |
Lock Tables Commands |
lock tables コマンドの数 |
Optimize Commands |
optimize コマンドの数 |
Purge Commands |
purge コマンドの数 |
Rename Table Commands |
rename table コマンドの数 |
Repair Commands |
repair コマンドの数 |
Replace Commands |
replace コマンドの数 |
Replace Select Commands |
replace select コマンドの数 |
Reset Commands |
reset コマンドの数 |
Revoke Commands |
revoke コマンドの数 |
Rollback Commands |
rollback コマンドの数 |
Select Commands |
select コマンドの数 |
Set Option Commands |
set option コマンドの数 |
Truncate Commands |
truncate コマンドの数 |
Unlock Tables Commands |
unlock tables コマンドの数 |
Update Commands |
update コマンドの数 |
アプライアンスが開始に失敗すると、以下のメッセージが、アプライアンスのログ ファイルまたはグリッド コントローラのシステム ログのいずれかに表示される場合があります。
エラー メッセージ |
説明 |
タイムゾーンを設定できませんでした |
timezone プロパティで設定されるアプライアンスのタイム ゾーンを設定できませんでした。 |
アプライアンスは[$rpl_mode]レプリケーション モードで実行されていますが、binlogs ボリュームが見つかりません。 |
アプライアンスはマスタ、スレーブまたは master_and_slave のいずれかとして実行されるように設定されていますが、binlogs ボリュームは与えられていません。 |
アプライアンスは[$rpl_mode]レプリケーション モードで実行されていますが、「rout」端子が接続されていません。 |
アプライアンスはマスタ、スレーブまたは master_and_slave のいずれかとして実行されるように設定されていますが、「rout」端子が接続されていません。 |
「rout」端子が接続されていますが、[rpl_mode]プロパティは「none」に設定されています。 [rpl_mode]プロパティを介してレプリケーションを形成するか、または「rout」端子を切断してください。 |
rout 端子が接続されていますが、[rpl_mode]プロパティが「none」に設定されています。 [rpl_mode]プロパティを介してレプリケーションを設定するか、または「rout」端子を切断してください。 |
接続されない error_log_filename セットおよび log 端子のために mysql を開始できませんでした。 |
error_log_filename プロパティが設定されていますが、log 端子が接続されていません。 |
log 端子を介して共有をマウントできませんでした。 |
アプライアンスは log 端子にログを書き込むように設定されていましたが、log 端子に共有をマウントできませんでした。 |
log 端子による共有は書き込み可能ではありません。 |
log 端子上の共有は書き込み可能ではありません。 |
log 端子上で logdir [$logdir]を作成できませんでした。 |
log 端子上で logdir [$logdir]を作成できませんでした。 |
logdir [$logdir]は書き込み可能ではありません。 |
log 端子上の logdir [$logdir]は書き込み可能ではありません。 |
ログ ファイル[$error_log]は書き込み可能ではありません。 |
log 端子上のログ ファイル[$error_log]は書き込み可能ではありません。 |
データベースの作成に失敗しました。 |
アプライアンスはデータベースなしで起動し、mysql データベースをインストールできませんでした。 |
レプリケーションを設定できませんでした。 |
アプライアンスはレプリケーションを設定できませんでした。 |
mysql を起動できませんでした。 |
MySQL デーモンを起動できませんでした。 |
mysql データベースでの権限が不十分です。 |
「root'@'%」権限が不十分か、または、もしレプリケーション モードに使用されている場合、「replication_user'@'%」に MySQL レプリケーションを実行するのに十分な権限がありません。 |
Web インターフェースを起動できませんでした。 |
Web インターフェースを起動できませんでした。 |
データ ボリューム サイズは 100Mb 以上にする必要があります。 |
次にデータ ボリュームを、100 メガバイトより大きくする必要があります。 ボリューム要件に関する注意事項を参照してください。 |
さらに、アプライアンスが実行されている間、以下のエラーがグリッド ダッシュボードに表示される場合があります。
エラー メッセージ |
説明 |
データ ボリューム上の空き容量が少なくなっています。確認してください。 |
データ ボリューム上の空き容量が 20% 未満です。 |
マスタ サーバのレプリケーションは実行していません。確認してください。 |
マスタ サーバのレプリケーションが実行されていません。 |
マスタのバックグラウンドでのスレーブのレプリケーションの回数が多すぎます。確認してください。 |
マスタのバックグラウンドでのスレーブのレプリケーションの回数が多すぎます。 |
binlogs ボリューム上の空き容量が少なくなっています。確認してください。 |
binlogs ボリューム上の空き容量は 20% 未満です。 |
以下の図は、2 層 Web アプリケーションでの MYSQLR64 アプライアンスの標準的な使い方を示しています。
使用中のアプライアンス:
クライアント リクエストは user ゲートウェイ上に着信します。 ゲートウェイは、リクエストに対応する Web サーバにリクエストを転送します。 Web 上のスクリプト(Perl や PHP など)が永続データにアクセスする必要がある場合、Web サーバの out 端子を介して、db アプライアンスを使用します。 db アプライアンスはログによってエクスポーズされた共有のルート ディレクトリ内にログ ファイルを格納するように設定されています。
管理者は、ブラウザを使用して admin ゲートウェイに接続して、mysql または Web サーバのログ ファイルを表示します。 admin ゲートウェイは logs NAS アプライアンスにリクエストを転送します。
プロパティ設定の例(リストに表示されていないプロパティはデフォルト値のままにしてください):
プロパティ名 |
値 |
ノート |
auto_create |
1 |
ボリュームが空の場合は、データベースを作成します。 |
error_log_filename |
db.error |
logs データ ボリューム上に格納されるエラー ログ ファイルの名前。 |
error_log_level |
error |
エラー ログ レベル |
注: データ ボリュームも、logs、content および mon アプライアンスと同様に db アプライアンス上で設定する必要があります。 ここで使用できるアプリケーション ボリュームを作成するには、「グリッド ユーザ ガイド」を参照してください。
以下の図は、複数の、負荷分散 Web サーバ間の状態およびデータを共有するために、データベースが使用される、2 層 Web アプリケーションでの MYSQLR64 アプライアンスの標準的な使い方を示しています。 さらに、この例には、管理者がデータベースにログインしてメンテナンスできるメンテナンス用の個別の入力および管理者が mysql エラー ログにログインして表示することができる入力があります。
使用中のアプライアンス:
クライアント リクエストは user ゲートウェイ上に着信します。 ゲートウェイは Web ロード バランサにリクエストを転送し、Web ロード バランサは web1 と web2 のいずれかの Web サーバにリクエストを伝えます。 Web サーバは db データベースにアクセスします。
db データベースおよび web1、web2 サーバは log 端子を介してログ アプライアンスにそれらのログ ファイルを書き込みます。 さらに、管理者は maint ゲートウェイを介して logs アプライアンスにログインして、ログ ファイルを表示できます。
また、管理者は SSH 経由で maint ゲートウェイを介して、admin サーバにログインできます(公開キーと秘密キーを設定する必要があります)。 admin サーバから、管理者は、統計またはデータベース スキーマの変更のために db データベースにアクセスできます。 admin サーバは、たとえば、より新しいバージョンのライブラリやデータベース スキーマをダウンロードするために、gway ゲートウェイを介してインターネットにアクセスできます。
プロパティ設定の例(リストに表示されていないプロパティはデフォルト値のままにしてください):
プロパティ名 |
値 |
ノート |
auto_create |
1 |
ボリュームが空の場合は、データベースを作成します。 |
error_log_filename |
db.error |
logs データ ボリューム上に格納されるエラー ログ ファイルの名前。 |
error_log_level |
error |
エラー ログ レベル |
注:
以下の図は、データベースがスレーブ サーバにレプリケートされる Web アプリケーションでの MYSQL アプライアンスの標準的な使い方を示しています。 スレーブ サーバを使用して、マスタ サーバを停止せずに、データの一貫したバックアップを作成できるため、アプリケーションのダウンタイムをゼロにすることができます。
使用中のアプライアンス:
クライアント リクエストは user ゲートウェイ上に着信します。 ゲートウェイは Web ロード バランサにリクエストを転送し、Web ロード バランサは web1 と web2 のいずれかの Web サーバにリクエストを伝えます。 Web サーバは master データベースにアクセスします。
スレーブ アプライアンスはマスタ アプライアンスに接続され、そのデータをレプリケートします。 スレーブは、いつでも停止して、マスタ アプライアンスのおよびその他のアプリケーションのパフォーマンスを妨げることなく、SQL データまたは重いアナリティクスの一貫したバックアップを実行することができます。
マスタとスレーブへの Web アクセスはポート 8080 と 8081 上の admin ゲートウェイ経由で利用可能です。
マスタ、スレーブ、web1 および web2 アプライアンスはログによってエクスポーズされた共有のルート ディレクトリ内にログ ファイルを格納するように設定されています。 さらに、管理者は admin ゲートウェイを介してログ ファイルを表示することができます。
プロパティ設定の例(リストに表示されていないプロパティはデフォルト値のままにしてください):
master
プロパティ名 |
値 |
ノート |
auto_create |
1 |
ボリュームが空の場合は、データベースを作成します。 |
error_log_filename |
master-db.error |
logs データ ボリューム上に格納されるエラー ログ ファイルの名前。 |
error_log_level |
error |
エラー ログ レベル |
server_id |
1 |
マスタ サーバ(1 である必要はないが、スレーブ上の server_id とは異なること) |
rpl_mode |
master |
レプリケーションを作成するめにバイナリ ログを書き込みます。 |
slave
プロパティ名 |
値 |
ノート |
auto_create |
1 |
ボリュームが空の場合は、データベースを作成します。 |
error_log_filename |
slave-db.error |
logs データ ボリューム上に格納されるエラー ログ ファイルの名前。 |
error_log_level |
error |
エラー ログ レベル |
server_id |
2 |
スレーブ サーバ(2 である必要はないが、マスタ上の server_id とは異なること) |
rpl_mode |
slave |
マスタに接続します |
注:
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