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グリッド コントローラ復旧時のアプリケーション修復

グリッド コントローラに障害が発生した場合は、ユーザが障害発生時にアプリケーションやコンポーネントの開始/停止/再起動を行っていた可能性があります。 CA AppLogic では、グリッド コントローラをリストアしたときに、すべてのアプリケーションとコンポーネントを期待される状態に確実に戻すことができます。この機能は、グリッド コントローラに障害が発生する前に実行していたコマンドを基にしています。 アプリケーション/コンポーネントの状態をリストアするこのプロセスは、修復と呼ばれます。 アプリケーションとコンポーネントにはそれぞれ関連するターゲット状態があり、修復処理ではこれを使用してアプリケーションとコンポーネントを適切にリストアします。

たとえば、アプリケーションが再起動(app restart)中で、アプリケーションが停止した直後にグリッド コントローラに障害が発生した場合、CA AppLogic はアプリケーションが正しく再起動されたことを自動的に確認します。 この場合、アプリケーションのターゲット状態はアプリケーションが app restart の一部として停止していたことを示す RESTART_STOPPING です。 アプリケーションのターゲット状態は、app info を実行することによって取得できます(ターゲット状態は、停止していなかったアプリケーションに関してのみ表示されます)。

グリッド コントローラの再起動後に修復されるアプリケーションは、以下のいずれかの状態になります。

アプリケーション修復の進行中は、以下のアラートがグリッド ダッシュボードにポストされます。

グリッド復旧が進行中です: グリッド コントローラがダウンしたときに N 個のアクティブ アプリケーションが存在しました。 M 個のアプリケーションが復旧されました。 P 個のアプリケーションの状態を再取得しました。 Q 個のアプリケーションを復旧しています。 

アプリケーションの修復が完了すると、直前のアラートは破棄され、以下のアラートがグリッド ダッシュボードにポストされます(すべてが正常に復旧された場合)。

グリッド回復が完了しました(<時間>): グリッド コントローラがダウンしたときに N 個のアクティブ アプリケーションが存在しました。 N 個のアプリケーションが復旧されました。 P 個のアプリケーションの状態を再取得しました。 

アプリケーションの復旧中に障害が発生した場合は、以下のアラートがグリッド ダッシュボードにポストされます。

アプリケーションを復旧できなかった場合の障害の詳細については、list log コマンドを使用してコントローラのログを参照してください。 通常、以下の 1 つ以上の理由でアプリケーションを復旧できなくなります。

注: ユーザおよびグリッド管理者は、自動アプリケーション修復処理中に破壊的な性質を持つ CLI コマンドを実行できません。 これには、グリッドまたは任意のサーバ、アプリケーション、コンポーネント、クラス、カタログ、ボリュームの状態に影響を与えるあらゆるコマンドが含まれます。 破壊的な性質を持つコマンドがアプリケーション修復中に実行されると、以下のエラー メッセージが表示されます。

現在コマンドを実行できません - グリッド コントローラは、現在障害から復旧中のためビジー状態です。 

重要: アプリケーションを修復するには、app repair コマンドを使用します。 このコマンドは、失敗状態のアプリケーションに対してのみ有効です。 ユーザは、このコマンドを直接実行して、障害が発生した可能性があるアプリケーションを修復できます(つまり、ユーザが障害の発生したコンポーネントのデバッグを完了したアプリケーションをリストアできます)。