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CA Adapter の概要

組織は、プライベート ネットワークにあるリソースへのアクセスを保護するためにさまざまな認証方式を使用します。 ユーザ名とパスワードなどの基本認証方式では、データ転送の整合性は保たれますが、組織を ID の不正使用のリスクにさらします。 ワンタイム パスワード(OTP)トークンなどのハードウェア デバイスを利用する認証方式は、展開および管理のコストが高くなります。 また、アイデンティティ管理の問題は、ネットワーク内のアプリケーション数の増加によっても増大します。 アプリケーションごとにエンド ユーザは一意のユーザ名とパスワードを記憶する必要があり、アプリケーションにはユーザ認証情報を格納および管理するための専用のリソースが必要です。 そのため、シングル サインオン(SSO)および多要素認証サービスが、組織が保護されているリソースへの安全なアクセスを提供するために重要になります。

Adapter は、複数の Web アプリケーションに対する SSO および多要素認証サービスを提供します。 組織は、ユーザによるログイン操作や重要なビジネス プロセスを変更することなく、標準的なユーザ名とパスワードによる認証方式からアップグレードできます。

Adapter は柔軟かつ強力なソフトウェア ベースの認証ソリューションと順応性の高いリスク ベースの認証ソリューションを組み合わせることで、以下のような Web アプリケーションにアクセスするための堅牢で安全なソリューションを提供します。

このガイドでは、CA SiteMinder、SAML (Security Assertion Markup Language)ベースの Web ポータル、仮想プライベート ネットワーク(VPN)アプリケーションなどのサポート対象のアプリケーションを使用するサポート対象の UNIX プラットフォームに Adapter をインストールして設定する方法について説明します。 このガイドでは、以下について説明しています。

この章では、Adapter の基本概念を紹介し、以下のトピックについて説明します。

注: CA Adapter には、現在でもコード オブジェクトやその他の製品の一部に Arcot、WebFort、RiskFort という用語が使用されています。 そのため、すべての CA Adapter ドキュメントで Arcot、WebFort、RiskFort という記述が見られます。 また、このガイドには標準的なフォーマットのガイドラインに従っていないトピックが一部あります。 これらの不整合については、今後のリリースで修正される予定です。