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インストーラ ファイル名への設定のエンコーディング

ArcotID OTP デスクトップ クライアントの設定および AuthMinder プラグイン コンポーネントの設定の一部は、顧客に固有で、顧客によって異なる場合があります。 たとえば、AuthMinder プラグインは、その機能の使用を許可されているドメインのリストを必要とします。 たとえば、ABCCorp 用の許可ドメイン リストには、www.abccorp.com ドメインが含まれる可能性があります。また、ACME 用のリストには、www.acme.com ドメインが含まれる可能性があります。 このような設定を処理するために、ArcotID OTP デスクトップ クライアントでは、カスタマイズされたプロパティまたは設定を作成し、ArcotID OTP デスクトップ クライアントに同梱してエンド ユーザに提供できます。

ただし、インストーラ ファイルがデジタル署名されている場合は、コンテンツを変更できません。これは、Microsoft Windows 版の ArcotID OTP デスクトップ クライアント インストーラの場合です。 このような問題を解決するには、インストーラ ファイル名にその設定をエンコードできます。 インストール時に、インストーラはこれらの設定をデコードし、設定ファイルにそれらを保存します。

インストーラ ファイル名には、以下の設定をカスタマイズできます。

エンコードする設定は、Base64 エンコード形式の名前と値のペアとしてファイル名に追加する必要があります。 名前と値の各ペアはアンダースコア文字を使用して区切り、インストーラがそれらを見つけて解析できるようにします。

名前と値の各ペアの形式は、以下のようにする必要があります。

_name_b64value_

以下の手順では、インストーラ ファイル名に名前と値のペアを追加するプロセスについて説明します。

  1. 値を Base64 エンコード形式に変換します。 http://www.motobit.com/util/base64-decoder-encoder.asp など、任意のオープン ソース エンコーダを使用して、この操作を実行できます。 たとえば、bar という値を持つ foo という名前の設定を追加する場合は、bar を Base64 エンコード形式に変換します。これは、YmFy になります。
  2. 名前と値のペアを組み合わせます。 たとえば、_foo_YmFy_ になります。
  3. 名前と値のペアをインストーラ ファイル名に追加します。 たとえば、Microsoft Windows インストーラ ファイル名に _foo_YmFy_ を追加する場合、ファイルは OTPDesktop-Web-1.0.4-windows-installer_foo_YmFy_.exe になります。

注: 複数の設定をエンコードする場合は、Base64 でエンコードされた名前と値のペアを連結する必要があります。

以下の表に、エンコードできる設定のリストを示します。

設定

Name

ドメイン名リスト

d

AuthMinder プラグインがアクセスできるドメイン名を指定します。

ドメイン名をカンマで区切る必要があります。 ドメイン名の間に空白文字がある場合、それらは無視されます。

アクション

インストーラは、共有データ領域に格納されている domains.dat ファイルに許可ドメインを書き込みます。

ホスト

h

リモート ホスト サーバの URL を指定します。

www.foo.com など部分的な URL を指定する場合、この URL は絶対 URL を作成するために https://foo.com/aid/authdomain.txt に解決されます。

注: サーバ名の指定は必須です。 URL のその他のオブジェクトはオプションです。

アクション

URL は、インストール時に、共有データ領域に格納されている hosts.dat ファイルに追加されます。 AuthMinder プラグインは hosts.dat ファイルに接続してリモート サーバの URL を取得します。 リモート サーバの詳細については、「リモート サーバの更新の読み取り」を参照してください。