優先順位ロジック

ArcotID PKI クライアントの動作は、4 つの主な方法により可能な設定によって決まります。

優先順位ロジック機能は、各設定の実行時の値が設定情報の 4 つのソースからどのように確定されるかの優先順位ルールを形式化します。

注：優先順位ルール自体はカスタマイズできません。

一般的に、優先順位の最も高い基本設定は発行者の基本設定です。発行者の基本設定では、ArcotID PKI に許可する動作を指定します。発行者の基本設定が設定されていない場合、次の優先順位はアプリケーションの基本設定で、その次がユーザの基本設定です。

優先順位ルールについて以下の表で説明します。

機能	クライアント設定	発行者の基本設定	アプリケーションの基本設定	ユーザの基本設定
ダウンロード時の ArcotID PKI ストレージのストレージタイプ	デフォルト値	許可する値	許可する値またはデフォルト値の調整 ArcotID PKI に設定がない場合に決定	許可する値の調整。
ArcotID PKI の場所（使用時）	デフォルト値		認証情報フィルタリング属性を使用してデフォルト値をオーバーライド
ローミング時の一時的または永続的なダウンロード	永続的なダウンロードは一部のクライアントでのみ許可	許可する値	許可する値またはデフォルト値の調整 ArcotID PKI に設定がない場合に決定	許可する値の調整
デバイスロック	一部のクライアントでのみ有効	デバイスロックに許可するメカニズム	許可する値またはデフォルト値の調整 ArcotID PKI に設定がない場合に決定	N/A*
表示される ArcotID PKI 画像（ATM GUI が使用される場合に限り該当）	デフォルト値	存在する場合、デフォルト値をオーバーライド	N/A*	N/A*
PIN パッドのスクランブル方法	デフォルト値	デフォルト値をオーバーライド	ArcotID PKI の値をオーバーライド。ただし、ArcotID PKI 内部で許可される使用可能な値の範囲内でのみ

* 機能は適用可能ではありません。