AC 環境内の UNIX ホストで有効
start_transaction および end_transaction は、デュアル コントロール PMDB プロセスの未処理のトランザクションを保存するファイルを作成するコマンドです。このプロセスは 1 つ以上のコマンドで構成されています。 トランザクションにコマンドを入力する管理者(ADMIN 属性を持つ任意のユーザ)を Maker(作成者)といいます。 このコマンドは、Checker(チェッカ)によって許可されてから、PMDB で実行する必要があります。Checker とは、Maker ではない任意の管理者です。
Checkerは、処理前のトランザクションをロックする必要があります。 Checker がトランザクションをロックするまでの間、Maker は、トランザクションの取得、コマンドの変更、およびトランザクションの削除を行うことができます (詳細については、「リファレンス ガイド」の sepmd ユーティリティの説明を参照)。Maker が end_transaction コマンドを入力すると、トランザクションに一意の識別番号が表示されます。 Maker がトランザクションを後で編集または取得する場合は、この識別番号を start_transaction コマンドのトランザクション名の後に追加する必要があります。 Maker がトランザクションを取得すると、Maker の名前、トランザクションの識別番号、および簡単な説明(transactionName パラメータに説明が入力されている場合)が表示されます。
Maker は他の Maker のトランザクションを変更できません。 トランザクションで使用されているオブジェクトは、そのコマンドの処理が終了するまで、別のトランザクションで他の Maker が使用することはできません。
未処理の各トランザクションは、Checker が処理するまで個別のファイルに保持されます。 Checker はトランザクションを許可または拒否できます。 トランザクションが許可されると、そのコマンドが実行され、PMDB が変更されます。 Checker がトランザクションを拒否すると、そのコマンドは削除され、PMDB は変更されません。
Maker が最後に end_transaction コマンドを入力すると、そのトランザクションの ID 番号が表示されます。 コマンドは以下の場合に失敗します。
注: デュアル コントロールの詳細については、「UNIX エンドポイント管理ガイド」を参照してください。
使用上の注意
このコマンドの形式は以下のようになります。
start_transaction transactionName [transactionId] . . . end_transaction
トランザクションの名前または説明を指定します。 最大 256 文字の英数字から成る文字列を入力できます。
作成時にトランザクションに指定された一意の番号を指定します。 この識別番号は、トランザクションの作成時に自動的に表示されます。 同じトランザクションの更新時には、この ID 番号を指定する必要があります。
例
hosts maker@ start_transaction general newusr anne (days(weekdays)time(0800:2000)) chres TERMINAL tty30 defaccess(read) end_transaction
Sally が end_transaction コマンドを入力すると、このトランザクションには、7 などの識別番号が割り当てられます。
hosts maker@ start_transaction general 7 chusr anne category(FINANCIAL) end_transaction
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