SHARE クラスの各レコードは、1 つ以上のデバイスまたはプログラムで使用するデバイス、データ、またはプログラムに指定できる共有リソースを定義します。 Windows の場合、共有リソースとは、ディレクトリ、ファイル、プリンタ、および名前付きパイプなど、ネットワーク ユーザが使用可能な任意のリソースを指します。 また、共有はネットワーク ユーザが使用可能なサーバ上のリソースも指します。
SHARE クラス レコードのキーは、リソースの共有名です。
以下の定義では、このクラス レコードに含まれるプロパティについて説明します。 ほとんどのプロパティは変更可能で、selang インターフェースまたは管理インターフェースを使用して操作することができます。 変更できないプロパティには、「情報のみ」と記載されます。
(情報のみ)。 リソースへの現在の接続数です。
標準アクセス制御リストを定義します。ここには、リソースへのアクセスを許可されたユーザとグループの名前、およびユーザまたはグループごとに与えられたアクセス権のレベルが登録されています。
このプロパティを変更するユーザは、リソースの所有者であるか、またはリソースへの特別なアクセス権(ACL を変更する権限)を持っている必要があります。
アクセス制御リストの各要素には、以下の情報が含まれます。
リソースに以下のアクセス権を指定します。
アクセス権の許可または拒否の対象になるユーザまたはグループです。
アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限です。
注: ACL が空の場合、アクセス権が明示的に与えられません。したがって、アクセスは暗黙的に拒否されます。 ACL を持たないリソースの場合、保護がオブジェクトに割り当てられません。したがって、すべてのアクセス要求が許可されます。
このプロパティを変更するには、auth コマンドまたは auth- コマンドを使用します。
共有リソースに対して可能な最大同時接続数です。
注: このプロパティの値としてゼロ(0)を指定することはできません。 ゼロを指定すると、Windows によって無視されます。
このプロパティを変更するには、newres コマンド、chres コマンド、または editres コマンドで max_users パラメータを使用します。
共有の名前を定義します。
PATH
共有リソースのローカル パスを指定する文字列です。 ディスクの場合、これは共有になっているパスです。 印刷キューの場合、これは共有になっている印刷キューの名前です。
このプロパティを変更するには、newres コマンド、chres コマンド、または editres コマンドで path パラメータを使用します。
(情報のみ)。 共有レベルのセキュリティで実行しているサーバに対する共有リソースのアクセス許可を示す値です。 このプロパティは、以下の表に示す値のいずれかです。
リソースのデータを読み取り、デフォルトで実行できます。
リソースへのデータの書き込みができます。
リソース(ファイルなど)のインスタンスを作成できる。つまり、リソースを作成したら、そのリソースにデータを書き込むことができる。
リソースを実行できます。
リソースを削除できます。
リソースの属性(ファイルを最後に変更した日時など)を変更できます。
ユーザまたはアプリケーションのリソースに割り当てられたアクセス許可(読み取り、書き込み、作成、実行、および削除)を変更できます。
リソースの読み取り、書き込み、作成、実行、および削除ができ、リソースの属性およびアクセス許可を変更できます。
アクセス許可を与えません。
レコードに含める追加情報です。 この文字列には、255 文字までの英数字を指定できます。 この情報が権限付与に使用されることはありません。
このプロパティを変更するには、newres コマンド、chres コマンド、および editres コマンドで comment パラメータまたは comment- パラメータを使用します。
(情報のみ)。 サーバ上の共有ファイルに関する情報を提供するプロパティです。 この情報には、開かれている共有リソースのパスや、リソースを開いたユーザまたはコンピュータが含まれます。
(情報のみ)。 共有のタイプです。 共有リソースには、以下のタイプのいずれかを使用します。
ディスク ドライブ。 サーバのリモート管理(ADMIN$)や、C$、D$ などの管理共有も該当します。
印刷キュー
通信デバイス
プロセス間通信用に予約された特別な共有(IPC$)
共有リソースに現在アクセス中のユーザに関する情報です。 この情報には、接続を確立したユーザの名前(USER)、サーバの共有リソースの共有名、またはクライアントのコンピュータ名(MACHINE)が含まれます。 また、接続が確立されている秒数(TIME)、および接続の結果として現在開かれているファイル数(INUSE)も含まれます。
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