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アクティブ サーバのリカバリ

状況によっては、データ同期プロセスを完了させずに、マスタ サーバまたはレプリカ サーバを強制的にアクティブ サーバにする必要が生じることがあります。

たとえば、スイッチオーバーは発生したものの、レプリカ サーバ上のデータが変更されていない場合などです。 この場合、マスタ サーバ上には、より新しいデータがある可能性があり、レプリカからマスタ サーバへのデータの同期は望ましくありません。 Arcserve RHA では、アクティブ サーバのリカバリ プロセスを使用できます。 このオプションを使用するには、シナリオが停止していることを確認して、[ツール]メニューから[アクティブ サーバのリカバリ ]を選択します。

重要: このオプションは多くの場合正しい選択となりますが、使用には注意が必要です。 不適切に使用すると、データが失われることがあります。 Arcserve RHA では通常、すべてのデータが同期されるまで、ホストから他のホストへのスイッチオーバーは認められません。 このように設計されているのは、ユーザが古いデータ セットにリダイレクトされ、そのデータセットがそれよりも新しい可能性のあるデータを上書きしてしまうことを避けるためです。 「アクティブ サーバのリカバリ」を使用すると、どのサーバに正しいデータ セットがあるかに関係なく、強制的にいずれかのサーバにリダイレクトされます。 そのため、管理者はアクティブにするサーバに最も新しいデータ セットがあることを手動で確認する必要があります。

アクティブ サーバのリカバリ方式で問題が解決されない場合は、手動でサーバをリカバリできます。 詳細については、「サーバのリカバリ」を参照してください。

強制的にアクティブにするサーバに応じて、[マスタのアクティブ化]または[レプリカのアクティブ化]を選択します。

重要: 障害発生時に有効なスイッチオーバーが発生し、ユーザが一定期間レプリカ サーバにリダイレクトされた場合には、マスタ サーバをアクティブにする前に、レプリカ サーバでのすべての変更をマスタにレプリケートする必要があります。 このような状況で[アクティブ サーバのリカバリ]を使用すると、データが失われます。