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スイッチオーバーとスイッチバックの動作のしくみ
HA シナリオの実行開始後、同期プロセスが完了すると、レプリカはマスタが動作しているかどうか定期的にチェックします。デフォルトの間隔は 30 秒です。 以下のタイプのモニタリング チェックを選択できます。
- Ping - マスタ上の VM に送信され、VM が動作中で応答していることを検証するリクエストです。 「Is Alive」チェックで False が返された場合は、レプリカが自動的に VM を起動します。
- ユーザ定義チェック - 特定のアプリケーションをモニタするようにカスタマイズできる、カスタム リクエストです。
- データベースへの接続 -- マスタに送信され、適切なサービスが実行されていること、VM がアクティブであること、また Ping に応答していることを検証するリクエストです。
これらの確認は順番に実行されます(有効に設定されている場合)。 これらのいずれかでエラーが発生すると、チェック全体が失敗と見なされます。 設定されているタイムアウト時間(デフォルトは 5 分)ですべてのチェックが失敗した場合、マスタ サーバ上の VM は停止しているとみなされます。 その後、HA シナリオの設定によって、Arcserve RHA はアラートを送信するか、自動的にスイッチオーバーを開始します。
スイッチオーバーの開始方法は、HA シナリオの作成時に定義します。
- [スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]ページで、[スイッチオーバーを手動で開始する]オプションを選択している場合は、手動スイッチオーバーを実行します。 詳細については、「スイッチオーバーの開始」を参照してください。
- [スイッチオーバーを自動的に開始する]オプションを選択している場合でも、マスタの稼働中に手動スイッチオーバーを実行できます。 システムをテストする場合や、マスタで何らかのメンテナンスを実行している間、レプリカ サーバでアプリケーション サービスを続行する場合などに、スイッチオーバーを開始できます。 トリガによる(自動)スイッチオーバーは、管理者が[スイッチオーバーの実行]ボタンをクリックして手動で開始するスイッチオーバーとほぼ同じですが、開始が手動ではなく、マスタ サーバ上のリソースの障害によってトリガされる点が異なります。 サーバの Ping 応答、アプリケーション サービスのステータス、および VM の接続性がモニタリングされます。 タイムアウト パラメータは変更できます。詳細については、「Arcserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
HA シナリオの作成時に、リバース シナリオを開始する方法を定義します。
- [スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]ページで [リバース レプリケーションを自動的に開始する]オプションを選択している場合、逆方向のレプリケーション(レプリカからマスタ)がスイッチオーバー後に自動的に開始されるため、元のマスタ サーバが再度使用できるようになります。
- [リバース レプリケーションを手動で開始する]オプションを選択している場合は、スイッチバックを手動で実行する必要があります。 手動オプションを選択していて、手動スイッチバックを実行しない場合は、マスタ障害のないクリーンなスイッチオーバーのテスト後であっても、レプリカからマスタにデータを再同期する必要があります。
リバース レプリケーション機能をオフにしている場合、スイッチオーバー発生後にリバース レプリケーションを開始するには、[実行]ボタンをクリックします。 この機能の利点は、マスタ サーバとレプリカ サーバの両方がオンラインで、スイッチオーバー中に接続されていた場合、逆方向の再同期を必要としない点です。 再同期では、マスタ サーバとレプリカ サーバのデータの比較が行われ、リアルタイム レプリケーションの開始前に、どちらの変更データを転送するかが決められます。この処理には時間がかかります。 自動リバース レプリケーションがオンになっており、スイッチオーバーの間も両方のサーバがオンラインだった場合、再同期が行われずにレプリケーションがリバースされます。 この場合のみ、再同期が必要ありません。
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