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Microsoft Exchange 電子メール データのリストア

CA ARCserve D2D によってバックアップが正常に実行されるたびに、バックアップの Point-in-Time スナップショット イメージも作成されます。 この復旧ポイントの集合体によって、リストアする必要があるバックアップ イメージを正確に特定して指定できます。 Microsoft Exchange Server の場合は、これらの復旧ポイントを参照し、回復する個々のオブジェクト(メールボックス、メールボックス フォルダ、電子メールなど)を特定することができます。 Exchange 詳細リストアを実行するには、アカウントに権限が必要です。 詳細については、「Exchange アカウントのリストア権限」を参照してください。

: Microsoft Exchange Server 2007 以降の場合、Messaging API (MAPI)が Exchange 詳細リストアの前提条件になります。 MAPI が Exchange Server にインストールされていなければ、メールボックスまたはメール レベルの詳細リストアは失敗する場合があります。 Exchange Server に MAPI をインストールする詳細については、Microsoft Download Center を参照してください。

Microsoft Exchange 電子メール データをリストアする方法

  1. アプリケーションにログインし、ナビゲーション バーの[ノード]をクリックします。

    [ノード]画面から、リストアするノードが含まれるグループを展開します。

    リストアするノードの横のチェック ボックスをオンにしてから、ツールバー上の[リストア]をクリックします。

  2. [リストア]ダイアログ ボックスから、[Exchange メールのリストア]をクリックします。

    [Exchange メールのリストア]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. バックアップの場所を指定します。 バックアップ イメージが保存されている場所を指定するか、参照して指定します。 必要に応じて、その場所にアクセスするための[ユーザ名]および[パスワード]認証情報を入力します。 緑色の矢印で表示される検証アイコンをクリックすると、ソースの場所に正常にアクセスできるかどうかを確認できます。

    カレンダ表示では、表示期間にバックアップ ソースの復旧ポイントを含むすべての日付が(緑色で)強調表示されます。

  4. カレンダで、リストアするバックアップ イメージの日付を選択します。

    その日付に対応する Exchange メールボックス データベースが、バックアップの時刻、実行されたバックアップの種類、およびバックアップの名前と共に表示されます。

  5. リストアする Exchange メールボックス データベースを選択し、[次へ]をクリックします。

    : 通知メッセージが表示され、Exchange 詳細リストア カタログをこの時点で生成するかどうかをユーザに確認します。 カタログの生成に対して[いいえ]を選択した場合、詳細復旧ポイントを参照または選択することはできません。 その場合、[復旧ポイントの参照]ダイアログ ボックスから実行できるのは、フル データベース リストアのみになります。

    [リストア オプション]ダイアログ ボックスが表示され、選択したデータベースの対応するメールボックス コンテンツのリストが示されます。

    : 電子メール リストアのみがサポートされています。 カレンダ、連絡先、メモ、およびタスクのリストアはサポートされていません。

  6. リストアする Exchange オブジェクトのレベル(メールボックス、フォルダ、個々のメール)を選択します。

    : リストアする対象として、コンテンツ全体、部分的コンテンツ、または複数の Exchange オブジェクトを選択できます。

    1. メールボックス データベースを選択した場合、そのデータベース内のすべてのメールボックスがリストアされます。
    2. メールボックス レベルを選択した場合、そのメールボックス内の対応するコンテンツ(フォルダおよび個別のメール)がすべてリストアされます。
    3. メールボックス フォルダ レベルを選択した場合、そのフォルダ内の対応するメール コンテンツがすべてリストアされます。
    4. 個別のメール レベルを選択した場合、選択されたメール オブジェクトのみがリストアされます。

      : Exchange 2003 の場合のみ、リストアされる個々の電子メールが Outlook 以外のメール クライアントを使用して送信され、バックアップ時に何らかのフラグ ステータス マーカが添付されていた場合、メール自体はリストアされますが、添付のマーカは、リストアされたメールには含まれません。

  7. [次へ]をクリックします。
  8. リストア先を選択します。

    使用可能なオプションは、「元の場所にリストアする」または「別の場所にリストアする」です。

    注:

    元の場所にリストアする

    バックアップ イメージがキャプチャされた元の場所に電子メールをリストアします。 メールの階層は保持され、元のメールボックスおよび元のフォルダにリストアされます。

    • 現在のマシンがアクティブな Exchange サーバでない場合、CA ARCserve D2D はアクティブなサーバの場所を検出し、そのアクティブなサーバにメールをリストアします。
    • メールボックスが別の Exchange サーバに移動され、組織はそのままの場合、CA ARCserve D2D は、元のメールボックスが存在する新しい Exchange サーバを検出し、その新しいサーバへリストアします。
    • メールボックスの表示名が変更されていると、CA ARCserve D2D では変更後の名前を見つけることができないので、元の場所にメールボックスをリストアしようとしても(それ以前のバックアップ セッションから)失敗します。 この問題を解決するには、このメールボックスを別の場所にリストアするよう指定します。
    ダンプ ファイルのみ

    メールをディスクにリストアします。 このディスクの場所はローカル パスである必要があります。 リストアされたメールは、対応する Exchange メールボックスにおける階層と同じ階層を維持します。 ファイル名はメールの件名になります。

    : メールの件名、フォルダ名、メールボックス名に次の文字のいずれかが含まれている場合、ファイル名ではハイフン(-)に置き換えられます: ¥ / : * ? " < > |

    ファイル システムの競合状態を解決するには 2 つのオプションがあります。 Exchange メールでは 2 つのファイルが同じフォルダに存在しても問題ありませんが、ファイル システムの場合は同じフォルダには存在できません。

    • 名前を変更する -- メールの件名と同じ名前のファイルがディスク上に存在する場合、CA ARCserve D2D ではメールの件名の最後に数字を追加します。
    • 上書きする -- メールの件名と同じ名前のファイルがディスク上に存在する場合、CA ARCserve D2D ではそのファイルを上書きします。
    別の場所にリストアする

    指定された場所にメールをリストアするか、またはバックアップ イメージがリストアされる場所を参照して選択します。 リストア先は同じ Exchange 組織内のメールボックスである必要があり、新規フォルダ名が必要になります (メールを別の場所にリストアする場合、リストア先をパブリック フォルダにすることはできません)。

    ユーザ名とパスワードを入力して[参照]ボタンをクリックすると、現在の組織内のすべての Exchange Server、ストレージ グループ、Exchange データベース、メールボックスのリストを参照できます。

    リストア先としてメールボックスを選択します。

  9. [次へ]をクリックします。

    [リストア サマリ]ダイアログ ボックスが表示されます。

  10. 表示された情報に目を通し、リストア オプションおよび設定がすべて正しいことを確認します。