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dpmix export|import|verify コマンド -- システム データのマイグレート

dpmix コマンド ライン ユーティリティは、将来の再展開のために特定の CA Virtual Assurance データ オブジェクトを、新規インストールまたは追加の CA Virtual Assurance システム内に保存する手段を提供します。 たとえば、アクション、ルール、ジョブを、新しいシステムや既存のシステムに対してインポートまたはエクスポートできます。 管理 DB 情報はレジストリ内で利用可能である必要があります。また、ユーティリティが動作するには Microsoft SQL クライアントがインストールされている必要があります。 dpmix にアクセスするには、管理者権限を持つユーザ名が必要です。 無効な引数を入力した場合または引数を入力しなかった場合、構文情報と、マイグレートできるデータ タイプのリストを含むエラー メッセージが表示されます。

このコマンドの形式は、以下のとおりです。

dpmix {-export|-import|-verify} -f ファイル名 [-clean] [-replace] [–noprompt] [–nohelpdesk] [–verbose] -user 管理者ユーザ名 -password 管理者パスワード [-auth_file 許可ファイル名] -cohesion_server {none|default_cohesion|preserve|name} [-port CCA ポート番号] [-default {all|none}] [-service {all|none}] [-server {all|none}] [-action {all|none}] [-rule {all|none}] [-job {all|none}] [-resource {all|none}] [-dpm_ibm_hmc {all|none}] [-serviceprocessor {all|none}] [-vCenter {all|none}] [-networkdevice {all|none}]
-export

選択した(またはデフォルトの)データ タイプおよび CA Virtual Assurance ローカル システムの関連データを、指定したデータ ファイルに保存およびエクスポートします。

-import

選択した(またはデフォルトの)データ タイプおよび指定したデータ ファイルの関連データを、CA Virtual Assurance ローカル システムに保存およびインポートします。

-verify

データ ファイル内のデータの構文を検査し、見つかった問題を一覧で示しますが、CA Virtual Assurance の更新は行いません。 以下のタイプのデータが検証されます。

-f filename

データのインポート先またはエクスポート元のファイルのフル パス名を定義します。

注: 完全修飾ファイル パスではなく、ファイル名のみを指定した場合、デフォルトでカレント ディレクトリが使用されます。

-clean

(オプション)データをインポートする前にターゲット オブジェクトを削除するか、データをエクスポートする前に既存のデータ ファイルを削除することを指定します。 このオプションはインポートまたはエクスポートで使用します。 インポートの場合、ある一定の期間にわたってデータが累積し、以前の時点(エクスポートを使ってデータを保存した時点)のイメージにシステムをリストアしたいとき、このオプションを使用すると便利です。 エクスポートの場合、指定したデータ ファイルの名前がすでに存在するために、既存のデータ ファイルを削除し、同じ名前の新規ファイルにエクスポートしたいとき、このオプションを使用すると便利です。

重要: このオプションを使用すると、データが破壊される可能性があります。そのため、操作の確認を求める警告のプロンプトが表示されます。 -noprompt を指定すると、この警告プロンプトは表示されません。

-replace
(オプション)データのインポート時、同じ名前を共有するインポート済みのデータ オブジェクトを使って既存のターゲット オブジェクトを更新することを指定します。 このオプションはインポート パラメータと共に使用します。 このオプションを指定しない場合、デフォルトで元のオブジェクトは保持され、新しいオブジェクトだけがインポートされます。
-noprompt

(オプション)プログラムによって通常は表示される確認のプロンプトを表示しないことを指定します。

-nohelpdesk

(オプション)-import 引数と共に使用して、アクションのヘルプ デスク関連のデータが CA Virtual Assurance システム内にインポートされないようにします。 これにより、CA Virtual Assurance システムでヘルプ デスクが設定されていない場合の障害が防止されます。

-verbose

(オプション)-verify 引数と共に使用して、データに関する追加情報を表示します。

-user 管理者ユーザ名

CA Virtual Assurance の管理者ユーザ名を定義します。

-password 管理者パスワード

-user で指定した CA Virtual Assurance 管理者のパスワードを定義します。 この引数を省略すると、この機密値をコマンド ラインで入力しなくても済みます。 その代わり、パスワードの入力を求められます。入力したパスワードがクリア テキストでコンソールに表示されることはありません。 スクリプトなどの非対話型の操作では、-password を -auth_file に置き換えます。

-auth_file authorizationfilename

(オプション)暗号化されたパスワードの取得に使用する認証ファイルの名前をフル パスで指定します。 このファイルには、dpmutil 認証情報設定コマンドを使用して生成した CA Virtual Assurance 管理者の認証情報が含まれます。 このオプションを指定しないと、デフォルトの認証ファイルが使用されます。

-cohesion_server {none|default_cohesion|preserve|name}

サーバのディスカバリ時にどの CCA サーバを使用するかを指定します。 このパラメータはインポート パラメータと共に使用されます。 オプションは、以下のとおりです。

none

ディスカバリに [assign the value for acm in your book] を使用しないことを指定します。 これはデフォルトです。

default_cohesion

CA Virtual Assurance 内でディスカバリ用に設定されているデフォルトの CCA サーバを使用することを指定します。

preserve

ディスカバリ用にデータ ファイル内でサーバごとに定義された CCA サーバを使用することを指定します。 このオプションは、CA Virtual Assurance システムと CCA サーバの間の元の関連付けを維持します。

注: インポートを実行するターゲット システムでいずれかの CCA サーバを利用できない場合は、有効なサーバ名が参照されるように、データ ファイルでそれらの名前を変更する必要があります。

name

ディスカバリ用に指定した CCA サーバを使用することを指定します。

-port ccaportnumber

CCA ソース サーバの通信ポートを定義します。 このオプションを使用するのは、-acm_server に CCA サーバ名を指定する場合だけです。

-default={all|none}

(オプション)データ タイプの選択をデフォルトとして指定します。

all

すべてのデータ タイプ引数を含めることを指定します。 これはデフォルトです。

none

すべてのデータ タイプ引数を除外することを指定します。

-service={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、サービスを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのサービスを含めることを指定します。

none

すべてのサービスを除外することを指定します。

-server={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、サーバとその有効なメトリックを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのサーバを含めることを指定します。

none

すべてのサーバを除外することを指定します。

-action {all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、アクションを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのアクションを含めることを指定します。

none

すべてのアクションを除外することを指定します。

-rule={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、ルールを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのルールを含めることを指定します。

none

すべてのルールを除外することを指定します。

-job={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、ジョブを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのジョブを含めることを指定します。

none

すべてのジョブを除外することを指定します。

-resource={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、リソース グループとテンプレートを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのリソース グループとテンプレートを含めることを指定します。

none

すべてのリソース グループとテンプレートを除外することを指定します。

-dpm_ibm_hmc={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、IBM ハードウェア管理コンソール(HMC)を含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべての HMC を含めることを指定します。

none

すべての HMC を除外することを指定します。

-serviceprocessor={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、システム サービス プロセッサ(SSP)を含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべての SSP を含めることを指定します。

none

すべての SSP を除外することを指定します。

-vCenter={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、vCenter サーバを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべての vCenter サーバを含めることを指定します。

none

すべての vCenter サーバを除外することを指定します。

-networkdevice={all|none}

(オプション)インポートまたはエクスポートの対象に、ネットワーク デバイスを含めるか除外するかを指定します。 デフォルト値は、有効な -default オプション設定によって決まります。 オプションは、以下のとおりです。

all

すべてのネットワーク デバイスを含めることを指定します。

none

すべてのネットワーク デバイスを除外することを指定します。

例: アクションのみのエクスポート

以下の例は、CA Virtual Assurance システムからアクション データのみエクスポートします。

dpmix export -f c:¥data.ini -default none -action all

例: 置換モードでのインポート

以下の例は、-replace オプションを使用して、新しいデータ項目と CA Virtual Assurance システムに対してすでに定義されているデータ項目のすべてをインポートします。

dpmix import -f c:¥data.ini -replace

例: プロンプトなしのクリーン モードでのインポート

以下の例は、警告のプロンプトを表示せずに、すべてのタイプのデータをインポートし、既存のオブジェクトを最初に削除します。

dpmix import -f c:¥data.ini -clean -noprompt