3 つのサーバ(収集、レポート、およびリモート ストレージ)に自動アーカイブを設定すると、すべてのイベント ログ データベースは、ホット、ウォーム、コールドの 3 つの状態に順番に移行します。 このアーキテクチャでは、圧縮されていないログのホット データベースは、収集サーバ上にのみ存在します。 レポート サーバには圧縮されたウォーム データベースが保存され、リモート ストレージ サーバにはコールド データベースのみ保存されます。 復元シェル スクリプトを使用してコールド データベースを復元すると、復元されてウォーム状態になります。 LMArchive ユーティリティを使用して手動で復元すると、データベースが復元されて解凍済みの状態になります。
以下の 4 つのイベント ログ ストレージ状態はそれぞれ、未圧縮、圧縮済み、バックアップおよび移動済み、復元済みのデータベースを表しています。
ホット データベース状態は、収集サーバ(新しく処理されたイベントが挿入されるサーバ)のイベント ログ ストア内にある、圧縮されていない単一のデータベースの状態です。 圧縮してウォーム データベースにするまでにホット データベースに格納する新規記録の最大数(最大行数)を設定できます。 また、自動アーカイブをスケジュールして、収集サーバから設定したレポート サーバに 1 時間おきにウォーム データベースを移動することができます (ホット データベースは、自己監視イベントを挿入するためにレポート サーバ上にも存在します)。
ウォーム データベース状態は、レポート サーバのイベント ログ ストア内に保存されているデータベースの状態です。 レポート サーバとリモート ストレージ サーバ間の自動アーカイブを日単位で設定すると、ウォーム データベースはリモート ストレージ サーバに移動されるまで保持され、移動後はレポート サーバから自動的に削除されます。 レポート サーバとリモート ストレージ サーバ間に自動アーカイブを設定しない場合、ウォーム データベースは、経過日数が[アーカイブの最大日数]に設定された値に達するか、[アーカイブ ディスク領域]に設定されたしきい値に達するまで保持できます。 これらのしきい値のどちらかに達すると、データベースは削除され、状態がコールドに変更されます。 自動アーカイブを設定しない場合は、削除される前にウォーム データベースをサード パーティ製のツールを使用して手動でバックアップし、LMArchive ユーティリティを実行して、バックアップおよび移動したデータベースの名前を CA Enterprise Log Manager に通知する必要があります。 コールド データベースの復元後に restore-ca-elm.sh スクリプトまたは[カタログ再作成]ボタンを使用してカタログ再作成を実行すると、ウォーム状態になります。
コールド データベース状態は、リモート ストレージ サーバ上のデータベースに適用されます。 データベースがリモート管理サーバに自動アーカイブされ、レポート サーバから削除されると、コールド データベースの記録がレポート サーバ上に作成されます。 手動で処理する場合は、LMArchive ユーティリティを -notify arch オプションを使用して実行すると、コールド データベースの記録が作成されます。 レポート サーバのアーカイブ カタログにクエリを実行して、復元するコールド データベースを特定できます。
解凍済みのデータベースとは、アーカイブ ディレクトリに復元された物理的なコールド データベースに適用される状態で、管理者が -notify rest オプションを使用して LMArchive ユーティリティを実行し、CA Enterprise Log Manager に復元を通知した後に適用されます。 解凍済みデータベースは、[ポリシーのエクスポート]に設定された時間数の間保持されます。
どの状態のデータベースに対してもクエリを実行できます。 通常のクエリでは、レポート サーバ上のホット データベースとウォーム データベース、および存在する場合は、解凍済みデータベースからイベント データが返されます。 連携クエリでは、ホット データベースを保存する連携された収集サーバなど、連携内のすべてのサーバからイベント データが返されます。 アーカイブ クエリでは、レポート サーバ上に存在しないデータベース、すなわちコールド状態のデータベースのリストが返されます。 アーカイブ クエリによって表示された物理データベースは、オンサイト ストレージ用に使用されているリモート ストレージ サーバ、またはオンサイト ストレージのどちらかに存在します。
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