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サンプルのイベント/アラート出力プロセスの表示

サンプルのイベント/アラート出力プロセスをインポートすると、CA IT PAM でその設計を検討できます。 以下のガイドラインを使用すると、サンプル プロセスのコンテキストでの CA Enterprise Log Manager 要件を理解できます。 この手順では、Web サービスの接続パラメータを接続する場所、および計算演算子を定義する方法がわかります。 さらに、製品固有の要件も確認できます。 たとえば、サード パーティ製品として CA Service Desk を設定する場合には、CA Service Desk モジュールの Request_Create 演算子、および重大度と優先度の値を管理する事前計算演算子を使用する必要があります。

サンプルのイベント/アラート出力プロセスを理解するためのガイドライン

  1. ターゲット プロセスのモデルを表示します。
    1. CA IT PAM を起動してログインします。
    2. [ITPAM クライアント]をクリックします。
    3. [ファイル]メニューから、[ライブラリ ブラウザを開く]を選択します。
    4. [フォルダ]タブから、ターゲット プロセスのモデルが格納されたライブラリ フォルダを選択します。

      プロセスの名前とパスがメイン ペインに表示されます。

    5. プロセスの名前とパスを含む行をダブルクリックします。

    以下のようなモデルが表示されます。 このモデル例は、CA Enterprise Log Manager の最小要件を満たしています。

    EventAlertOutput のコンテンツ

  2. ServiceDesk の[基本パラメータ]がどのように CA Enterprise Log Manager 要件を満たしているかに注目してください。
    1. [Request_Create_1]アイコンをダブルクリックします。

      Request_Create_1 アイコンの画像。

      Request_Create 演算子は、アクション アラート クエリによって返されたデータをターゲット製品(アプリケーション)に渡します。 同様の演算子は、CA Enterprise Log Manager から実行するあらゆるプロセスに必要です。

    2. ServiceDesk の[基本パラメータ]で、ローカル プロセスのパラメータが以下の構文を使用して指定されていることに注目してください。
      BasicParameter=Process.LocalParameter
      

      注: ローカル プロセスのパラメータとは、CA IT PAM を設定する際に CA Enterprise Log Manager に追加するイベント/アラート出力プロセス パラメータです。

      CA Enterprise Log Manager で IT PAM を設定すると、EventAlertOutput プロセスのパラメータが入力されます。

    3. ターゲット アプリケーションは CA Service Desk 製品なので、以下のローカル プロセスのパラメータが、下の表のように定義されます。

ServiceDesk の基本パラメータ

ローカル パラメータ

Service Desk のフィールド

Notes

要求作成者 ID

Process.ReportedBy

担当者、レポート作成者

CA Service Desk 内の有効な「連絡先」

まとめ

Process.Summary

まとめ

(空白のまま)

説明

Process.Description

説明

(空白のまま)

カスタマ ID

Process.EndUser

影響を受けるエンド ユーザ

CA Service Desk 内の有効な「連絡先」

優先度

Process.Priority

優先度

1 ~ 5

重大度

Process.Severity

重大度

1 ~ 5

以下の例は、ServiceDesk 基本パラメータに対する有効なローカル パラメータを示しています。 エントリでは、大文字と小文字が区別されます。 つまり、Process.ReportedBy の「R」と「B」を大文字にするなど、表示されたとおりに入力する必要があります。

Request_Create のプロパティ。

  1. [ServiceDesk 接続パラメータ]タブをクリックして、Request_Create の ServiceDesk の接続パラメータを表示します。
  2. CA Service Desk については、CA Enterprise Log Manager に入力される重大度および優先度の値が CA Service Desk によって正しく解釈されるように調整が必要なことに注目してください。
    1. 計算前演算子が、Start 演算子の後で Create_Process 演算子の前に表示されます。 以下の例では、Fix_Sev_Pri という名前の演算子です。

      事前計算演算子 Fix_Sev_Pri -- SCR を定義します

    2. [プロパティ]の[計算]では、以下のマッピングが定義されます。
      if (Process.Priority == 1) Process.Priority = "pri:504";
      else if (Process.Priority == 2) Process.Priority = "pri:503";
      else if (Process.Priority == 3) Process.Priority = "pri:502";
      else if (Process.Priority == 4) Process.Priority = "pri:501";
      else if (Process.Priority == 5) Process.Priority = "pri:500";
      
      if (Process.Severity == 1) Process.Severity = "sev:800";
      else if (Process.Severity == 2) Process.Severity = "sev:801";
      else if (Process.Severity == 3) Process.Severity = "sev:802";
      else if (Process.Severity == 4) Process.Severity = "sev:803";
      else if (Process.Severity == 5) Process.Severity = "sev:804";
      
  3. 以下の戻り値または出力インターフェースのパラメータは、CA Enterprise Log Manager で必要な形式にフォーマットされます。
  4. 要求作成が成功した場合の計算演算子を表示します。 この形式は CA Enterprise Log Manager から実行するすべてのイベント/アラート出力プロセスで使用する必要があります。
    1. 要求作成が成功した場合の計算演算子のアイコンをクリックします。
    2. [計算]タブを選択して、ソース コード フィールドの[...]をクリックします。
    3. 成功計算演算子がソース コードでどのように定義されているかに注目してください。
      Process.ResultString = "Request " + Request_Create_1.newRequestNumber + " created in CA Service Desk.";
      
  5. 失敗した場合の計算演算子を表示します。 この形式は CA Enterprise Log Manager から実行するすべてのイベント/アラート出力プロセスで必要です。
    1. 失敗した場合の計算演算子のアイコンをクリックします。
    2. [計算]タブを選択して、ソース コード フィールドの[...]をクリックします。
    3. 失敗計算演算子がソース コードでどのように定義されているかに注目してください。Process.FaultString が適切な SOAP 変数にマッピングされていることがわかります。
      Process.FaultString = Request_Create_1.SoapErrorResponse;