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DSML サーバの仕組み

DSML クライアントで DSML を使用し、DSML サーバによって DSA と通信すると、以下のようになります。

  1. DSML クライアントは DSML サーバに DSML リクエストを送信します。
  2. DSML サーバは、DSML リクエストを LDAP に変換し、DSA に渡します。
  3. DSA はLDAP を使用して応答します。
  4. 以下の図に示すように、DSML サーバは、DSA 応答を LDAP から DSML に変換し、DSML クライアントに戻します。

    DSML クライアントと LDAP ディレクトリ間の変換を行う DSML サーバ

DSML サーバ内のサーバ DN およびベース DN

DSML サーバに接続するときに、サーバ DN を指定できます。 これは接続先のルート DN です。

たとえば、DSML を使用して Democorp DSA に接続し、サーバ DN を c=AU に設定すると、c=AU はツリーに表示されず、最上位ノードは o=DEMOCORP になります。

JXweb を使用して DSML サーバに接続するときは、ベース DN も指定できます。 これは表示するツリー内のエントリの DN です。 ベース DN はサーバ DN に対して相対的です。 ベース DN は DSML サーバ によって設定されません。代わりに、サーバに接続するクライアントによって設定されます。

たとえば、DSML を使用して Democorp DSA に接続し、サーバ DN を c=AU に設定する場合は、ベース DN を ou=National,ou=Customer,o=DEMOCORP に設定することもできます。 ベース DN はサーバ DN に対して相対的なので、ベース DN を、ou=National,ou=Customer,o=DEMOCORP,c=AU に設定できません。

DSML サーバによって LDAP URL が決定される仕組み

LDAP サーバに接続するには、DSML サーバで、DSA の LDAP URL を解決する必要があります。

DSML サーバは以下の方法でこれを行います。

  1. DSML サーバは、HTTP リクエストの次の POST パラメータを確認します。ldapHostldapPort
  2. これらのパラメータが指定されていないと、DSML サーバはサーバ URL 用の設定ファイル dsml.properties を確認します。

    たとえば、サーバ URL は以下のようになります。

    ldap://computer27:19289
    
  3. 設定ファイルが利用可能でない場合、DSML サーバはデフォルト URL を使用します。