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Pax Enhanced ESD ファイルを使用して製品をインストールする方法

このセクションでは、Pax-Enhanced ESD のプロセスについて説明します。 初めて Pax-Enhanced インストールを実行する場合は、この概要を読み、全体の手順に従うことをお勧めします。 経験のある UNIX ユーザなら、この後のインストールを実行するのに「Pax-Enhanced ESD Quick Reference Guide」またはこの概要で十分です。

重要: Pax-Enhanced ESD プロセスの一環として SMP/E インストール用 pax ファイルをダウンロードするには、ESD プロセスに使用されている USS (UNIX System Services)ディレクトリへの書き込み権限が必要になります。

ユーザのサイトが z/OS UNIX System Services へのアクセスを制限し、書き込み権限がない場合は、権限を持つ個人に MVS データ セットのリストを渡し、手順 1 ~ 4 の実行を依頼します。 USS は製品の実際の SMP/E RECEIVE に必要ではありません。 ただし、残りのインストール手順は、インストールしている製品に応じて USS が必要な場合があります。 Agent Technology、Event Management、または CA Common Services に付属して出荷される Tomcat のバージョンなど、USS が必要な製品をインストールする場合、インストールを実行するには USS 権限が必要です。

Pax Enhanced ESD ファイルを使用してファイルをインストールするには、以下の手順を使用します。

  1. ファイル システムの割り当ておよびマウントを実行します。 pax ファイルの受信や解凍手順を実行するために、このプロセスでは USS ディレクトリが必要です。 Pax-Enhanced ESD 専用のファイル システムを割り当ててマウントし、このファイルシステムにディレクトリを作成することをお勧めします。 pax ファイルを使用するすべてのユーザに、このディレクトリへの書き込み権限があることを確認します。
  2. ユーザの USS ディレクトリに製品の pax ファイルをコピーし、以下のいずれかのオプションを選択します。

    アップロードした各 pax ファイルに対して、以下の手順を実行します。

  3. pax ファイルから製品ディレクトリを作成します。 pax ファイルが含まれるディレクトリを現在の作業ディレクトリに設定し、新規 USS ディレクトリを作成する以下のコマンドを入力します。
    pax -rvf pax-file-name
    
  4. z/OS データ セットへのインストール ファイルのコピー z/OS インストールデータ セットを作成するには、SMP/E GIMUNZIP ユーティリティを使用します。 手順 3 で pax コマンドによって作成されたディレクトリにある UNZIPJCL ファイルには、インストール パッケージを GIMUNZIP するサンプル ジョブが含まれています。 UNZIPJCL ジョブを編集およびサブミットします。
  5. 製品のインストールを実行します。 製品のインストールを完了するには、README ファイルやインストールの注意事項などの製品固有のドキュメントを参照してください。
  6. (オプション)USS ディレクトリをクリーン アップします。 pax ファイル、pax コマンドによって作成されたディレクトリ、そのディレクトリ内のすべてのファイル、SMP/E RELFILE、SMPMCS、HOLDDATA データ セットを削除します。
  7. メンテナンスを APPLY します。
  8. 製品を展開します。
  9. 設定を行います。