クラスタ化メトリックでは、リソース グループの個々のメンバに対して 1 つのメトリックの定義を実行して、一連のアイテムに同じ定義およびロジックを適用することができます。 クラスタ化は、事前に定義されたリソース セットに静的に設定することもできますが、グループを長期にわたって変更し、グループに対してメンバを対象、または対象外にしたりして、リソース グループに動的に設定することもできます。
注: 詳細な説明については、付録 E「Defining Business Logic Formulas (Business Logic Expert)」を参照してください。
リソースのグループ内で各アイテムに対してサービス レベルの結果を計算する必要がある場合は、クラスタ化メトリックが使用されます。 リソース グループのアイテムはリソースまたは他のリソース グループにすることができます。このため、クラスタ化メトリックのビジネス ロジック スクリプト内の登録メソッドは、RegisterByResourceGroup または RegisterByResource でなければなりません。ここで指定されるリソース名またはリソース グループ名は、クラスタ内でアイテムとして定義されます。 これは、現行のクラスタ アイテムの名前を保持しているコンテキスト オブジェクトの 'ClusterItem' プロパティを使用して行われます。
例:
dispatcher.RegisterByResource “<ProcedureName>”, “<Event Type name>”, Context.ClusterItem
この登録メソッドが使用される場合、メトリックは、自身がクラスタ化されているリソース グループ内の各リソースについて結果を計算します。
または
dispatcher.RegisterByResourceGroup "<ProcedureName>", "<Event Type name>", Context.ClusterItem
この登録メソッドが使用される場合、メトリックは、自身がクラスタ化されているリソース グループに含まれている各リソース グループについて結果を計算します。
クラスタ化は、リソース モデルがどのように作成されているかによって、さまざまなレベルで生じることがあります。 組織では、さまざまなグループ化のレイヤを表現したいことがよくあります。 たとえば、ある都市に多数のサイトがあり、それぞれのサイトに多数のインフラストラクチャ装置が存在していることがあります。 (プリンタ、スキャナ、サーバなど)このようなタイプのグループ化を使用すると、複数のレベル、およびこれらのハードウェア アイテムのグループ化が含まれている、定義済みのリソース階層を構造化することができます。 インフラストラクチャ装置が「リソース」であると仮定すると、 ここで説明した構造は次のように見ることができます。

この図からわかるように、複数のグループ レイヤがあります。 最上位レベルの 'City ABC' グループには異なる 3 つのサイトが含まれています(これらのサイトもリソース グループです)。 リソース グループ 'Site 3 Resources' には異なる 3 つのリソースが含まれています。 したがって前の例から、異なる 3 つのサイト間でメトリックをクラスタ化するには、以下の登録を使用します。
dispatcher.RegisterByResourceGroup “<ProcedureName>”, “<Event Type name>”, Context.ClusterItem
この場合、Context.ClusterItem は 'City ABC Sites' というリソース グループを参照しており、この中には 'Site 01 Resources'、'Site 2 Resources' などの他の 3 つのリソース グループが含まれています。これはメトリックの[クラスタ化]タブで次のように表示されます。
![[メトリックのクラスタ化]タブ](o1653364.png)
グループで何らかの変更が発生した場合は、その変更が自動的にクラスタ化に含まれるため、クラスタ化は動的に設定されていることに注意してください。 静的なクラスタ化は、リソース グループのサブセットに対して有用です。また、長期間クラスタ化を変更したくない場合にも有用です。
Site 3 グループのリソースについてレポートするメトリックを作成するには、以下の登録ステートメントを使用します。
dispatcher.RegisterByResource “<ProcedureName>”, “<Event Type name>”, Context.ClusterItem
ここで、Context.ClusterItem は個別のリソースを参照するため、リソースによってのみ登録します。 メトリックの[クラスタ化]タブには、'Sites 03 Resources' グループへの参照が含まれています。
1 つのメトリック内の別の階層レベルで、クラスタ化を動作させるよう設定することができます。 たとえば、前述の例で説明した状況を前提とし、'City ABC Sites' グループでこのメトリックをもう一度クラスタ化するとします。 1 つのメトリック内に、階層の他のレベルのリソース メンバを含めることが可能です。 ここでは、このグループ化にどのリソースを含めるかについて、以下の 3 つのオプションがあります。
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