前のトピック: Translations.xml

次のトピック: アダプタ レジストリ設定

アダプタ通信

以下の図に示すように、アダプタはデータ ソースと相互に動作する一方で、CA Business Service Insight アダプタ リスナおよびログ サーバとも動作します。

アダプタはデータ ソースと通信し、ODBC 接続を使用してデータを取得します。また、アダプタが ODBC 接続を確立できる間は、アダプタはデータ ソースに対してローカルまたはリモートのどちらにも位置することができます。

アダプタは、TCP/IP プロトコルを使用して CA Business Service Insight アプリケーション サーバと通信します。したがって、アダプタが TCP/IP プロトコル接続を確立できる間は、サーバに対してローカルまたはリモートに位置することができます。

アダプタは、アダプタ リスナ用およびログ サーバ用に 2 つのポートを開放する必要があります。 アダプタ リスナ ポートはアダプタごとに固有である必要があり、このポートを使用している可能性があるほかのネットワーク処理またはアプリケーションと競合しないようにします。 たとえば、普段ポート 1521 がデータベース通信用に Oracle TNS プロトコルによって使用されている場合、このポートを使用できません。 また、このトラフィックをブロックする可能性があるローカル ファイアウォールを考慮する必要があります。

: 利用可能なポートがわからない場合や、この通信のためにポートの開放を要求をする場合は、ローカル管理者に確認してください。

アダプタ リスナのポートおよびアドレスはアダプタ設定ファイルに設定されます。 ログ サーバのポートおよび IP アドレスは、レジストリ内のアダプタのエントリを介して設定されます。

アダプタ リスナに関するクライアント/サーバ運用は設定することができ、アダプタをクライアントまたはサーバとして運用することができます。 クライアント/サーバ運用の設定はアダプタ側で行い、設定ファイル内のパラメータで設定します。 これを行うには、ポート、アドレス、および接続イニシエータ変数を適宜設定する必要があります。

接続イニシエータがアダプタに設定されている場合は宛先ポートのみが必要です。 CA Business Service Insight に設定されている場合、CA Business Service Insight 上のアダプタ リスナのポートおよび IP アドレスが必要です。 デフォルトでは、サーバはアダプタに設定されています。 これはファイアウォール ルールのトリガを有効にする場合の重要な機能です(ポート トリガとして知られている機能です)。 メッセージが同じポートのファイアウォールの「内部」から送信された場合、ファイアウォールはポートに対する内向きのリクエストのみ許可することがあります。 その場合、ファイアウォールをトリガして通信を許可します。

: アダプタ通信に影響する可能性があるローカル条件の詳細については、ネットワーク管理者にお問い合わせください。

セキュリティの観点から、テストおよび実稼働が複数展開環境で動作する際のイベントの宛先を確認するため、アダプタはクライアントに設定することをお勧めします。

アダプタから CA Business Service Insight アダプタ リスナへのデータ レコード転送の成功を検証するには、アダプタに TCP/IP レイヤを利用した確認応答およびスライディング ウィンドウ アルゴリズムを組み込みます。 このアルゴリズムは基本的にパケットでデータを送信し、次のパケットに移行する前にアダプタ リスナからの確認応答を待ちます。 各パケットには Raw データ メッセージがいくつか含まれます。 パケットのメッセージ数はパケット サイズ パラメータを設定することにより設定できます。 パケットにはそれぞれ確認応答メッセージに含まれているシーケンスがあります。 プロセスの制御に関連するパラメータはすべて設定ファイルの CA Business Service Insight インターフェース セクション内に格納されています。 通常はこれらのパラメータを変更する必要はありません。

アダプタ リスナは、単一トランザクションのパケット内の Raw データを書き込みます。

: 確認応答処理は、CA Business Service Insight に送信された Raw データ メッセージにのみ行うことができます。

以下の図にアダプタ通信プロセスを示します。

アダプタ通信プロセス