端末統合により、特権アカウントを使用するユーザのアクティビティを追跡するために、ユーザの CA Access Control のエンドポイントを PUPM に統合できます。 端末統合が動作するのは、ユーザが特権アカウント パスワードをチェックアウトして、CA Access Control のエンドポイントへのログインに自動ログインを使用する場合のみです。
端末統合により、以下のようにユーザのセキュリティとアカウンタビリティが強化されます。
CA Access Control による監査レコードの書き込みと許可の判断の際に、元のユーザ名が使用されするように指定すると、CA Access Control では、ログイン セッション用の監査モードが蓄積されます。 蓄積された監査モードにより、元のユーザ用の監査モードと特権アカウント用の監査モードが使用されます。 元のユーザが CA Access Control のデータベースに定義されていない場合、CA Access Control では、デフォルト ユーザ用の監査モードと特権アカウント用の監査モードが蓄積されます。
たとえば、1 つのエンドポイント用に端末統合を設定します。 そのエンドポイントで、user1(元のユーザ)用の監査モードは失敗で、privileged_user という名前の特権アカウント用の監査モードは成功です。 user1 が privileged_user としてエンドポイントへのログインに自動ログインを使用する場合、CA Access Control により、ログイン セッション用の監査モードが失敗、成功に設定されます。
端末統合を使用できるのは、CA Access Control がインストールされている Windows エージェントレス エンドポイントと SSH Device エンドポイント上でのみです。 さらに、ユーザは特権アカウント パスワードのチェックアウトに自動ログインを使用する必要があります。
PUPM の統合機能を有効にして CA Access Control をインストールすると、端末統合はデフォルトで有効になります。 CA Access Control をインストールしてから、CA Access Control エンドポイント管理 を使用して、エンドポイント上で端末統合を設定します。
例: ログイン イベントの監査レコード
以下の例では、端末統合を設定したアカウントのログイン イベント監査レコードが示されています。 エンドポイントへのログインに、ユーザが PUPM の自動ログインを使用する必要があると指定されています。
Event type: Login attempt Status: Denied User name: example1¥administrator Terminal: example1.domain.com Program: Terminal services Date: 27 May 2010 Time: 17:35 Details: Automatic login is required for this account User Logon Session ID: 7dd2b3dc-8a1a-4ffa-8e7d-f9bc20d2b341 Audit flags: OS user
例: リソース アクセス監査レコード
以下の例では、端末統合を設定したアカウント用のリソース アクセス監査レコードが示されています。 CA Access Control による監査レコードの書き込みと許可の判断の際に、特権アカウント ユーザ名ではなく元のユーザ名が使用されるように指定しています。 元のユーザ名(user1)は[ユーザ名]フィールド内に一覧表示されています。また、特権アカウント(管理者)は[有効なユーザ名]フィールドに一覧表示されています。
Event type: Resource access Status: Denied Class: FILE Resource: C:¥tmp¥core.txt Access: Exec User name: domain¥user1 Terminal: example1.domain.com Program: C:¥WINDOWS¥system32¥cmd.exe Date: 02 Feb 2010 Time: 14:20 Details: No Step that allowed access User Logon Session ID: 7dd2b3dc-8a1a-4ffa-8e7d-f9bc20d2b341 Audit flags: OS user Effective user name: example1¥administrator
| Copyright © 2011 CA. All rights reserved. | このトピックについて CA Technologies に電子メールを送信する |