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UACC クラス

UACC クラスの各レコードは、リソース クラスに許可するデフォルト アクセスを定義します。 UACC クラスのレコードは、CA Access Control で保護されないクラスのリソースに許可するアクセス レベルも決定します。

UACC は一部のクラスを除いたほとんどのクラスに適用できます。 各クラスでの UACC クラスの使用法を次の表に示します。

UACC の使用法

クラス

標準

ADMIN、APPL、AUTHHOST、CALENDAR、CONNECT、CONTAINER、DOMAIN、GAPPL、GAUTHHOST、GHOST、GSUDO、GTERMINAL、HOLIDAY、HOST、HOSTNET、HOSTNP、MFTERMINAL、POLICY、PROCESS、PROGRAM、REGKEY、REGVAL、RULESET、SUDO、SURROGATE、TCP、TERMINAL、USER_DIR、ユーザ定義クラス

非標準

FILE、GFILE

なし

AGENT、AGENT_TYPE、CATEGORY、GROUP、PWPOLICY、RESOURCE_DESC、RESPONSE_TAB、SECFILE、SECLABEL、SEOS、SPECIALPGM、USER、USER_ATTR

特別な _restricted グループに属していないユーザの場合、UACC クラスの FILE のレコードでは、seos.ini ファイル、seosd.trace ファイル、seos.audit ファイル、および seos.error ファイルなど、CA Access Control の一部であるファイルのみが保護されます。 これらのファイルは CA Access Control に明示的に定義されていませんが、CA Access Control によって自動的に保護されます。

UACC クラスのレコードのキーは、UACC プロパティを定義するクラスの名前です。

以下の定義では、このクラス レコードに含まれるプロパティについて説明します。 ほとんどのプロパティは変更可能で、selang インターフェースまたは管理インターフェースを使用して操作することができます。 変更できないプロパティには、「情報のみ」と記載されます。

ACL

リソースへのアクセスを許可されているアクセサ(ユーザおよびグループ)、およびアクセサのアクセス タイプのリストを定義します。

アクセス制御リスト(ACL)の各要素には、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

ACL プロパティを変更するには、authorize コマンドまたは authorize- コマンドの access パラメータを使用します。

ALLOWACCS

このクラスに対して許可されるすべてのアクセス権のリストです。

RAUDIT

CA Access Control の監査ログに記録されるアクセス イベントのタイプを定義します。 RAUDIT という名前は Resource AUDIT の短縮形です。 有効な値は以下のとおりです。

all

すべてのアクセス要求

success

許可されたアクセス要求

failure

拒否されたアクセス要求(デフォルト)

none

アクセス要求を記録しない

CA Access Control では、リソースへのアクセス試行が発生するたびにイベントが記録されます。ただし、アクセス ルールがそのリソースに直接適用されたか、またはそのリソースをメンバとするグループまたはクラスに適用されたか、については記録されません。

監査モードを変更するには、chres コマンドおよび chfile コマンドの audit パラメータを使用します。

CALACL

リソースへのアクセスが許可されるアクセサ(ユーザおよびグループ)およびそれぞれの Unicenter NSM カレンダ ステータスに基づくアクセス タイプのリストを定義します。

カレンダ アクセス制御リスト(CALACL)の各要素には、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

Calendar

Unicenter TNG のカレンダへの参照を定義します。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

カレンダが有効な場合のみアクセスが許可されます。 その他の場合はすべてのアクセスが拒否されます。

ACL プロパティに定義されているアクセスに基づいて、リソースへのアクセスをユーザまたはグループに許可するには、authorize コマンドで calendar パラメータを使用します。

COMMENT

レコードに含める追加情報を定義します。 この情報が権限付与に使用されることはありません。

制限: 255 文字。

CREATE_TIME

(情報のみ)レコードが作成された日時が表示されます。

NACL

リソースの NACL プロパティは、リソースへのアクセス権限が拒否されるアクセサを、拒否されるアクセス タイプ(write など)と共に定義するアクセス制御リストです。 ACL、CALACL、PACL も参照してください。 NACL の各エントリには、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

アクセス

アクセサに対して拒否されるアクセス タイプを定義します。

このプロパティを変更するには、authorize deniedaccess コマンドまたは authorize- deniedaccess- コマンドを使用します。

OWNER

レコードを所有するユーザまたはグループを定義します。

UACC

リソースに対するデフォルトのアクセス権限を定義します。CA Access Control に定義されていないアクセサ、またはリソースの ACL に登録されていないアクセサに与えるアクセス権限を指定します。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、editres コマンド、または newres コマンドの defaccess パラメータを使用します。

UPDATE_TIME

(情報のみ)レコードが最後に変更された日時を示します。

UPDATE_WHO

(情報のみ)更新を実行した管理者を示します。