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HOST クラス

HOST クラスの各レコードは、IPv4 で接続されたときにホストがローカル コンピュータに対して持つアクセス権限を定義します。

注: IP 通信用の CA Access Control アクセス ルールは IPv4 にのみ適用されます。 CA Access Control は IPv6 によるアクセスを管理しません。

CA Access Control は、HOST クラスに追加したホスト名のアドレスを解決する必要があります。 つまり、これらの名前はオペレーティング システムの hosts ファイルに指定されているか、NIS または DNS に定義されている必要があります。

各 HOST レコードの INETACL プロパティは、ローカル ホストがそのホストに提供できるサービスを定義します。

CA Access Control では、ホスト名に別名を使用できます。ただし、別名を表すレコードが権限チェックに使用されることはありません。 CA Access Control でホストとの接続を保護するには、ホストの正規名を把握している必要があります。

HOST クラス レコードのキーは、ホストの名前です。

以下の定義では、このクラス レコードに含まれるプロパティについて説明します。 ほとんどのプロパティは変更可能で、selang インターフェースまたは管理インターフェースを使用して操作することができます。 変更できないプロパティには、「情報のみ」と記載されます。

CALENDAR

CA Access Control のユーザ、グループ、およびリソース制限事項の Unicenter TNG カレンダ オブジェクトを表します。 CA Access Control により、指定された時間間隔で Unicenter TNG のアクティブなカレンダが取得されます。

COMMENT

レコードに含める追加情報を定義します。 この情報が権限付与に使用されることはありません。

制限: 255 文字。

CREATE_TIME

(情報のみ)レコードが作成された日時が表示されます。

DAYTIME

アクセサがリソースにアクセスできる日時を規定する、曜日と時間帯の制限を定義します。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、ch[x]usr コマンド、または ch[x]grp コマンドで restrictions パラメータを使用します。

日時の制約の単位は 1 分です。

GROUPS

リソース レコードが属する GHOST クラスまたは CONTAINER クラスのレコードのリストです。

HOST クラスのレコードのこのプロパティを変更するには、適切な CONTAINER クラスまたは GHOST クラスのレコードの MEMBERS プロパティを変更する必要があります。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、editres コマンド、またはnewres コマンドの mem+ または mem‑ パラメータを使用します。

INETACL

ローカル ホストからクライアント ホストのグループに提供可能なサービスおよび各サービスのアクセス タイプを定義します。 アクセス制御リストの各要素には、以下の情報が含まれます。

サービス参照

サービス(ポート番号または名前)への参照です。 すべてのサービスを指定する場合は、サービス参照としてアスタリスク(*)を入力します。

また、CA Access Control では、/etc/rpc ファイル(UNIX の場合)または ¥etc¥rpc ファイル(Windows の場合)に指定された動的なポート名もサポートしています。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

INETACL プロパティでアクセサおよびそのアクセス タイプを変更するには、authorize[-] コマンドで、access(typeofaccess)、service、および stationName パラメータを使用します

INSERVRNGE

ローカル ホストがクライアント ホストのグループに提供するサービスの範囲を指定します。

INETACL プロパティと同じような機能を実行します。

INSERVRANGE プロパティでアクセサおよびアクセス タイプを変更するには、authorize[-] コマンドの service(serviceRange) パラメータを使用します

OWNER

レコードを所有するユーザまたはグループを定義します。

RAUDIT

CA Access Control の監査ログに記録されるアクセス イベントのタイプを定義します。 RAUDIT という名前は Resource AUDIT の短縮形です。 有効な値は以下のとおりです。

all

すべてのアクセス要求

success

許可されたアクセス要求

failure

拒否されたアクセス要求(デフォルト)

none

アクセス要求を記録しない

CA Access Control では、リソースへのアクセス試行が発生するたびにイベントが記録されます。ただし、アクセス ルールがそのリソースに直接適用されたか、またはそのリソースをメンバとするグループまたはクラスに適用されたか、については記録されません。

監査モードを変更するには、chres コマンドおよび chfile コマンドの audit パラメータを使用します。

UPDATE_TIME

(情報のみ)レコードが最後に変更された日時を示します。

UPDATE_WHO

(情報のみ)更新を実行した管理者を示します。

WARNING

警告モードを有効にするかどうかを指定します。 リソースの警告モードを有効にすると、そのリソースに対するアクセス要求はすべて許可され、アクセス要求がアクセス ルールに違反した場合、監査ログにレコードが記録されます。