デュアル コントロールは、PMDB の更新プロセスを 2 つの段階に分ける操作方法です。
ADMIN 属性を持つユーザである Maker(作成者)が、PMDB を更新する 1 つ以上のコマンドを入力します。 トランザクションには一意の ID 番号が割り当てられ、ファイルに格納されて、処理の実行を待ちます。
第 2 段階では、Checker(チェッカ)がトランザクション内のコマンドをロックし、チェックして、コマンドを許可または拒否します。Checker(チェッカ)は、ADMIN 属性を持つ、Maker(作成者)以外のユーザです。 トランザクションが許可されると、そのコマンドは PMDB で実行されます。 トランザクションが拒否されると、そのトランザクションは削除され、PMDB は更新されません。 Checker(チェッカ)は、トランザクション内の一部のコマンドを許可して残りのコマンドを拒否することはできません。トランザクションは全体で 1 つのものとして処理する必要があります。
注: find コマンドおよび show コマンドには Checker(チェッカ)の許可は不要です。
sepmd ユーティリティでパラメータを使用すると、Maker(作成者)は、未処理のトランザクションを表示、検索、編集、または削除できます。Checker(チェッカ)は、トランザクションを許可または拒否するためにロックしたり、後で処理するため、または別の Checker(チェッカ)によって処理するためにトランザクションのロックを解除したりすることができます。
sepmdd デーモンは、start_transaction コマンドを受信すると、子プロセスに一意の番号を送信します。 子プロセスは、それ以降のすべてのコマンドにこの識別番号を付けます。その番号は新規トランザクションに追加され、sepmdd デーモンのメモリ内に保存されます。 sepmdd が end_transaction コマンドを受信すると、承認アルゴリズムが呼び出されます。 この承認アルゴリズムによって、トランザクションの Maker(作成者)に関係しているコマンドがトランザクション内のコマンドの中にないことがチェックされます。また、処理の実行を待機している別のトランザクションによってすでにロックされているオブジェクトがコマンド内のオブジェクトの中にないことがチェックされます。
オブジェクトを処理する前に、別のトランザクションで同じオブジェクトを使用することはできません。 チェックを通過すると、関連オブジェクトがロックされ、トランザクションに一意の連続番号が割り当てられて、データがファイルに保存されます。 各トランザクションは別々のファイルに保存されます。
注: sepmd ユーティリティまたは sepmdd デーモンの詳細については、「リファレンス ガイド」を参照してください。
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