ファイル サーバ レプリケーション シナリオの作成

以下の手順は、一般的なファイル サーバ レプリケーション シナリオの作成を示しています。 Exchange や SQL Server など、特定のアプリケーション別にカスタマイズされたシナリオに関する手順の詳細については、該当する「CA ARCserve RHA 操作ガイド」を参照してください。

新規ファイル サーバ レプリケーション シナリオの作成方法

  1. マネージャを開きます。 [シナリオ]メニューから[新規]をクリックするか、または標準ツールバー上の新規 ボタンをクリックします。

    シナリオ作成ウィザードの「ようこそ」画面が表示されます。

    最初に「ようこそ」画面が表示されます

    「ようこそ」画面で、新しいシナリオの作成を選択し、シナリオ グループに新しいシナリオを割り当てることができます。 「ようこそ」画面では、新規シナリオを直接作成するか、テンプレートから作成するか、または新規テンプレートを作成するかを選択できます。 テンプレートの作成の詳細については、「テンプレートの使用」を参照してください。

    : 新しいシナリオを作成している間に、他のマネージャ機能にアクセスする場合は、シナリオ作成ウィザードを最小化し、後で戻ることができます。 シナリオ作成ウィザードはシナリオ ビューにバインドされています。 ビューを切り替えた場合、ウィザードは自動的に最小化されます。

  2. 以下のように、必要なオプションを選択します。
    1. [新規シナリオの作成]を選択します。
    2. 作成するシナリオをグループ「シナリオ」に割り当てるか、名前を入力して新しいグループを作成します。
    3. [次へ]をクリックします。

    [サーバおよび製品タイプの選択]画面が表示されます。

    サーバの選択画面からアプリケーションの種類を選択します

    この画面には、取得した CA ARCserve RHA のライセンスに応じて、利用可能なサポートされているアプリケーションおよび製品タイプのリストが表示されます。

  3. 必須のサーバおよび製品タイプのオプションを以下のように選択します。
    1. [サーバ タイプの選択]で、[ファイル サーバ]を選択します。 残りのサーバ タイプの詳細については、該当する「操作ガイド」を参照してください。
    2. [製品タイプの選択]リストで、[レプリケーションおよびデータ リカバリ シナリオ(DR)]を選択します。 ハイ アベイラビリティ シナリオ(HA)の詳細については、「新規ファイル サーバ HA シナリオの作成」を参照してください。
    3. [レプリカ上のタスク]リストで[なし]を選択します。 アシュアード リカバリを使用した整合性テストの詳細については、「ファイル サーバのアシュアード リカバリ」を参照してください。
    4. [次へ]をクリックします。

    [マスタおよびレプリカ ホスト]画面が表示されます。

    [マスタおよびレプリカ ホスト]画面でシナリオのサーバを指定します

    この画面では、保護するホスト(マスタ)、およびレプリケートされたデータを保持するホスト(レプリカ)を指定します。

  4. 必須のマスタ ホストおよびレプリカ ホストを以下のように選択します。
    1. [シナリオ名]フィールドで、デフォルトの名前を使用するか、新しい名前を入力します。 名前を入力する際は一意の名前を選択してください。複数のシナリオに同じ名前を付けることはできません。
    2. [マスタ ホスト名/IP]フィールドで、マスタ サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 これはソース マシンです。 検索する場合は[参照]ボタンを使用します。
    3. [レプリカ ホスト名/IP]フィールドで、レプリカ サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 これはターゲット マシンです。 検索する場合は[参照]ボタンを使用します。 シナリオに複数のレプリカが含まれる場合、ここには最初のサーバまたは最上流のサーバの詳細を入力します。 シナリオ作成ウィザードを完了したら、必要に応じて、手動で追加のレプリカ サーバを入力できます。 詳細については「レプリカ サーバの追加」を参照してください。
    4. [ポート]フィールドで、マスタおよびレプリカ用にデフォルトのポート番号(25000)を使用するか、または新しいポート番号を入力します。
    5. (オプション)実際にデータのレプリケーションを行わずに、帯域幅の使用状況と圧縮率の正確な統計情報を収集するには、[アセスメント モード]オプションをオンにします。 このオプションを選択した場合、レプリケーションは行われませんが、アセスメント プロセスの完了後にレポートが生成されます。 この例では、このオプションを有効にしません。
    6. (オプション)この画面で指定したマスタ ホストとレプリカ ホスト上で、エンジンがインストールされ実行されているかを検証するには、[ホスト上の CA ARCserve RHA エンジンを検証]オプションをオンにします。 指定したホストにエンジンがインストールされていない場合、このオプションを使用して、一方または両方のホストにエンジンをインストールできます。 この例では、このオプションを有効にします。
    7. [次へ]をクリックします。

      [ホスト上の CA ARCserve RHA エンジンを検証]オプションを有効にした場合は、[エンジン検証]画面が開きます。 前の画面で指定されたマスタ ホストとレプリカ ホストの存在および接続性が確認されます。 接続が確認されたら、エンジンが各ホストにインストールされているかどうかがチェックされます。 マネージャへのログインに使用したユーザ認証情報が、リモート ホストの操作に必要な情報と異なる場合、サーバのステータスは「接続していません」と報告されます。 選択したホストごとにユーザ認証情報の入力が求められます。 入力したら、検証が繰り返されます。

      エンジンのインストールが検証されるのを待ちます

  5. [エンジン検証]画面では、[現行バージョン]列を使用して、選択したホストにエンジンがインストールされているかどうかを確認します。

    以下のいずれかを行います。

    1. インストールが完了し、[現行バージョン]列にエンジンのバージョン番号が表示されるまで待ちます。
    2. [次へ]をクリックします。

    [マスタ ルート ディレクトリ]画面が表示されます。

    [マスタ ルート ディレクトリ]画面が表示されます。

    この画面には、マスタ サーバ上のディレクトリとファイルが表示されます。 これらのディレクトリとファイルはレプリケートおよび保護することのできるデータです。 共通のパスを持つデータは、自動的に 1 つのディレクトリに集約されます。

    マスタ サーバおよびレプリカ サーバのルート ディレクトリを選択するときは、ルート ディレクトリ名とサブディレクトリ名の合計の文字の長さが 1024 文字(半角)を超えないようにしてください。

  6. [マスタ ルート ディレクトリ]画面で、マスタからレプリカにレプリケートするディレクトリとファイルのチェックボックスをオンにして選択します。 チェック ボックスをオフにすると、フォルダとファイルをレプリケーションから除外することができます。

    左側でドライブまたはディレクトリを選択すると、そのコンテンツが右側に表示されます。 ワイルドカードを使用してレプリケートするデータをフィルタできます。その場合は、[ファイル フィルタ]セクションで該当するオプションを選択し、その下のフィールドに式を入力します。 詳細については、「マスタ ディレクトリ ファイルのフィルタ」を参照してください。

    マウント ポイントのレプリケーションに成功するためには、エンジンが実行を開始する前に、これらのファイルがマスタに追加されている必要があります。 エンジンがすでに実行されているときにマスタ ルート ディレクトリにマウント ポイントを追加した場合、エラーは表示されませんがレプリケーションは開始しません。 この場合、レプリケーションを開始するには、エンジンを再起動する必要があります。

    [次へ]をクリックします。 [レプリカ ルート ディレクトリ]画面が表示されます。

    [レプリカ ルート ディレクトリ]画面が表示されます。

  7. [レプリカ ルート ディレクトリ]画面で、レプリケートされたデータが保存されるレプリカ上のディレクトリを選択します。

    ウィザードでは、レプリカ ルート ディレクトリがマスタ ルート ディレクトリと同じになるよう自動的に設定されます。 この設定をそのまま使用する場合、レプリカ サーバとマスタ サーバのドライブ文字が同じであり、レプリカ上で選択したディレクトリに保存するデータが含まれていないことを確認してください。

    「レプリカ ルート ディレクトリの選択」で説明したように、デフォルトの設定はウィザードを使用しないで変更することができます。 レプリカ ルート ディレクトリをすぐに変更する場合は、指定されているディレクトリ パスをダブルクリックすると、[レプリカ ディレクトリの参照と選択]画面が開きます。 新規ディレクトリを選択し、[OK]をクリックして[レプリカ ルート ディレクトリ]画面に戻ります。

    ディレクトリを直接入力することもできます。 入力した名前が存在しない場合は自動的に作成されます。

    [次へ]をクリックします。 [シナリオのプロパティ]画面が表示されます。

    [シナリオのプロパティ]が表示されます。

  8. [シナリオのプロパティ]画面では、シナリオ全体に影響するプロパティを設定します。 この例では、デフォルトをそのまま使用します。 これらのプロパティは、ウィザードを使用せずに設定することもできます。 シナリオ プロパティの設定の詳細については、「シナリオのプロパティの設定」を参照してください。 [次へ]をクリックします。 [マスタとレプリカのプロパティ]画面が開きます。

    [マスタとレプリカのプロパティ]画面が表示されます

  9. [マスタとレプリカのプロパティ]画面では、マスタ ホストまたはレプリカ ホストのいずれかに関連するプロパティを設定します。 この例では、デフォルトをそのまま使用します。 詳細については、「マスタまたはレプリカ サーバのプロパティの設定」を参照してください。

    スプール プロパティを変更する場合は、その前に必ずスプール情報を確認する必要があります。

    [次へ]をクリックします。 [シナリオの検証]画面が表示されるまで待ちます。

    ソフトウェアによって情報が取得されるのを待ちます

  10. レプリケーションが失敗することのないよう、新しいシナリオが検証され、パラメータが確認されます。 検証が完了すると、画面が開き、問題および警告が発生した場合は表示されます。 警告が表示されても操作を続行することは可能ですが、推奨はされません。 ソフトウェアが適切に動作するには、警告もすべて解決しておく必要があります。

    すべてのエラーおよび警告が解決されたら、[次へ]をクリックします。 [シナリオ実行]画面が表示されます。

    [シナリオ実行]画面が表示されます。

  11. シナリオを実行すると、データの同期プロセスが開始します。 [今すぐ実行]をクリックしてすぐに同期を開始するか、または[終了]をクリックすると、シナリオ設定が保存され後で同期を開始することができます。

    : 使用しているデータベースのサイズおよびネットワーク帯域幅に応じて、同期には時間がかかる場合があります。 必要に応じて「オフライン同期」を選択することもできます。 詳細については、「同期方法」を参照してください。

    [今すぐ実行]を選択した場合、同期が完了した時点でユーザに通知されます。 この時点では、リアルタイム レプリケーションは操作可能で、レプリケーション シナリオはアクティブになっています。

    同期レポートが生成されます。 レポートの表示については、「レポートの表示」を参照してください。


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