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NASR アプライアンス

最新バージョン: 2.0.2-1

NASR アプライアンス

早見表

カタログ

システム

カテゴリ

その他 アプライアンス

ユーザ ボリューム

あり

最小 メモリ

160 MB

OS

Linux

制約

なし

質問/コメント

フォーラムで質問する

機能の概要

NASR アプライアンスは、共有ファイル ストレージ アプライアンスです。 HTTP、NFS および CIFS ファイル プロトコルを介してアクセス可能なファイル ストレージとファイル管理用の Web インターフェースを提供します。 また、マスタ/スレーブ同期モードで 2 つの NASR アプライアンスを設定して、マスタ上のコンテンツをスレーブにレプリケートできます。

NASR アプライアンスは、設定された(接続可能)データ ボリューム内のファイルに対応して、アプライアンスが扱うコンテンツの変更およびボリュームのサイズ変更を簡単に行えるようにします。 たとえば、ログ ファイルを格納するために NASR を使用する場合、データ ボリュームは Apache サーバ用のコンテンツを格納するときのような大きさにする必要はありません。

ボリュームのルート ディレクトリは共有されます。また、HTTP、NFS および CIFS (samba)サーバは同じルートで同じボリュームを参照します。 NFS サーバは /mnt/data という名前の共有としてボリュームを公開します。 CIFS サーバは share という名前の共有としてボリュームを公開します。 ボリュームのルート ディレクトリは、HTTP サーバによる読み取り専用アクセス、および NFS と CIFS (samba)サーバによる読み取り/書き込みアクセス用として使用できます。

CIFS アクセスは匿名です。 ボリュームにアクセスすることを許可されたアプライアンスのみが cifs 端子に接続されることが想定されます。 これにより、クライアントおよびサーバ上で複雑なセキュリティ設定を行う必要がなくなります。また cifs 入力端子へのファイル アクセスを必要とするアプライアンスを簡単に接続できます。

そのデフォルト設定で、NASR は通常の NAS アプライアンスとして動作します。 設定に基づいて、マスタ/スレーブ レプリケーションで 2 つの NASR アプライアンスを実行し、マスタ上のデータをスレーブにレプリケートした状態を維持できます。 レプリケーションは一方向のみです。スレーブ上での変更はマスタにレプリケートされません。 レプリケーションは非同期で、マスタのデータ ボリューム上のファイル変更によってトリガされます。 データはそのネイティブ プロトコル上の rsync を使用してレプリケートされます。

NASR アプライアンスには、次のようにいくつかの主要なユーザ ケースがあります。

  1. HTTP を介して大きいファイルを扱う。 ファイルは、ファイル マネージャまたは cifs/nfs 端子経由で追加できます。
  2. 他のアプライアンス/サーバがファイルを交換するための共有ファイル サーバとして使用する(アプリケーションに対して完全に内部的に)。
  3. 他のアプライアンス/サーバがそのログ ファイルを格納するためのログ サーバとして使用することで、管理者は個別のアプライアンスにログインせずにそれらのログのアクセスまたは表示を簡単に行える。
  4. アプリケーションの 2 つのインスタンス(異なる場所での実行を想定)間の同期ストレージを提供するレプリケートされたファイル ストレージとして使用(上記のいずれかのケース)。

NASR は、アプライアンスの実行中にコンテンツを簡単に管理できるようにそのデータ ボリュームへの GUI アクセスを提供します。

重要: NASR の現在のバージョンは、データ ボリューム上の 20000 までのファイルで動作することが確認されています。 これはファイル通知システムのカーネル制限です。 詳細については、「注」セクションを参照してください。

境界

リソース

リソース

最小

最大

デフォルト

CPU

0.1

16

.2

メモリ

160 MB

32 GB

256 MB

帯域幅

1 Mbps

2 Gbps

250 Mbps

端子

名前

方向

プロトコル

説明

http

in

HTTP

HTTP リクエストが受信される端子。 この端子は HTTP/1.1 プロトコルを使用して、NASR のデータ ボリュームにアクセスするために使用されます。 HTTP リクエストは、HTTPD サーバ バージョン 2.2.3 によって処理されます。

nfs

in

NFS

NFS リクエストが受信される端子。 この端子は NFS/3.0 プロトコルを使用して、NASR のデータ ボリュームにアクセスするために使用されます。

cifs

in

CIFS

CIFS リクエストが受信される端子。 この端子は CIFS/1.0 プロトコルを使用して、NASR のデータ ボリュームにアクセスするために使用されます。 CIFS リクエストは Samba サーバ バージョン 3.0.33 によって処理されます。

rin

in

任意

リモート NASR アプライアンスからのデータが受信される端子。 データは rsync ネイティブ プロトコル(tcp/873)経由で転送されます。 アプライアンスがスレーブ モード(repl_mode が「slave」)で動作するように設定されているか、または起動に失敗する場合、この端子を接続する必要があります。 この端子が接続されていても、アプライアンスがスレーブ モードで動作するように設定されていない場合、アプライアンスは起動に失敗します。

rout

out

任意

リモート NASR アプライアンスへのデータが送信される端子。 データは rsync ネイティブ プロトコル(tcp/873)経由で転送されます。 アプライアンスがマスタ モード(repl_mode が「master」)で動作するように設定されているか、または起動に失敗する場合、この端子を接続する必要があります。 この端子が接続されていても、アプライアンスがマスタ モードで動作するように設定されていない場合、アプライアンスは起動に失敗します。

mon

out

CCE

パフォーマンスとリソースの使用状況統計を送信します。
この端子は、使用しない場合は、未接続のままにしておいてかまいません。

デフォルト インターフェースは有効です。 これにより、メンテナンスまたは問題のトラブルシューティングを実行するための 3t ssh comp コマンドを使用して、アプライアンスへの SSH アクセスを行えます。 デフォルト インターフェースを使用して web ベースのファイル ブラウザにアクセスし、アプライアンスの実行中に、データ ボリューム上のコンテンツを管理することもできます。

ユーザ ボリューム

ボリューム

説明

data

アプライアンスによって供給されるファイルのストレージを提供する読み取り/書き込みボリューム

以下のファイルがボリューム上のルート ディレクトリ内に存在する場合があります。

ファイル

説明

.htpasswd

http_sec_mode が「htpasswd」の場合に使用される HTTP パスワード ファイル。 このファイルが存在する場合、http インターフェースからはアクセスできませんが、cifs/nfs インターフェースを介してアクセス可能になります(このため、新規ユーザの追加/パスワードの変更が可能になります)。

プロパティ

プロパティ名

タイプ

説明

http_url_prefix

文字列

Web サーバがファイル システムをエクスポーズするルート パス(URL)。 デフォルト: /

http_dir_enabled

文字列

ディレクトリに index.html ファイルが含まれない場合、ディレクトリ リストの表示を有効/無効にします(yes または no)。 デフォルト: no

http_sec_mode

文字列

HTTP セキュリティ モード(none、single または htpasswd)。 「none」の場合、全員にアクセスできます。 「single」の場合、http_user および http_pwd プロパティで設定された 1 つのユーザ名にのみアクセスできます。 htpasswd は、データ ボリュームのルート dir 内に .htpasswd ファイルを所有します。 .htpasswd に設定されていて、/mnt/data/.htpasswd ファイルが存在しない場合、アプライアンスは起動に失敗します。 デフォルト: none

http_sec_realm

文字列

http_sec_mode が「single」または「htpasswd」の場合の HTTP セキュリティ領域。 デフォルト: 制限された領域

http_user

文字列

http_sec_mode が「single」の場合の HTTP アクセス用のユーザ名。 デフォルト:(

http_pwd

文字列

http_sec_mode が「single」の場合の HTTP アクセス用のパスワード。 http_user が有効なユーザに設定されている場合、このプロパティは「empty」(パスワードなし)のままになることがあります。 デフォルト:(empty)

cifs_read_only

文字列

CIFS アクセスを読み取り専用に制限します(yes または no)。 デフォルト: no

cifs_case_sensitive

文字列

大文字と小文字を区別するファイル パスを有効/無効にします(yes または no)。 デフォルト: no

nfs_read_only

文字列

NFS アクセスを読み取り専用に制限します(yes または no)。 デフォルト: no

log_dir

文字列

http および samba サーバ ログ ファイルが格納されるデータ ボリュームのルート ディレクトリから始まるディレクトリ。 たとえば、このプロパティが「/」に設定されている場合、ログ ファイルはデータ ボリュームのルート ディレクトリ内に格納されます。 このプロパティが「empty」の場合、httpd エラー ログのみがデータ ボリュームのルート ディレクトリに書き込まれます。 デフォルト: /

timezone

文字列

アプライアンスで使用されるタイムゾーンを指定します。 このプロパティが空の場合、タイムゾーンは変更されず、現状のものが使用されます。 サポートされているタイムゾーンのリストはここで参照できます。 CA 3Tera AppLogic 2.4.7 以前には、timezone プロパティは存在しませんでした。 デフォルト: empty

rpl_mode

文字列

リモート NASR アプライアンスへのレプリケーションを設定します。 許容される値:
none - レプリケーションなし。
master - マスタ モードで実行され、データ ボリューム上のコンテンツは rout 端子経由でリモート アプライアンスにレプリケートされます。
slave - スレーブモードで実行され、データ ボリューム上のコンテンツは rin 端子経由でリモート アプライアンスに同期されます。 スレーブ アプライアンスに対して行なわれた変更は、マスタにレプリケートされません。
デフォルト: none

rpl_pwd

文字列

マスタまたはスレーブ モードで実行される場合のレプリケーション用パスワード。 empty のままの場合、パスワードは不要です。 スレーブ NASR アプライアンス上でこのように設定されている場合、マスタ上に同じパスワードを指定する必要があります。そのように指定しないと、スレーブへの接続に失敗します。 デフォルト: 空

エラー メッセージ

アプライアンスの起動に失敗すると、アプライアンス ログ ファイルまたはグリッド コントローラのシステム ログのいずれかに以下のメッセージが表示されることがあります。

エラー メッセージ

説明

タイムゾーンを設定できませんでした

timezone プロパティで設定されるアプライアンスのタイム ゾーンを設定できませんでした。

データ ボリュームをマウントできませんでした。

データ ボリュームをマウントできませんでした。

データ ボリューム内のルート dir に許可を設定できませんでした。

データ ボリューム内のルート dir の 777 に許可を設定できませんでした。

ログ dir [$log_dir]はデータ ボリュームに置かれていません。有効な値を指定してください!

$log_dir の拡張パスは、$log_dir 内に「..」を使用しているため、データが基準になっていない可能性があります。

samba を起動できませんでした。 エラーの内容: [$error]。

samba デーモンを起動できませんでした。

nfs を起動できませんでした。 エラーの内容: [$error]。

NFS デーモンを起動できませんでした。

httpd を起動できませんでした。 エラーの内容: [$error]!

HTTP デーモンを起動できませんでした。

レプリケーションを開始できませんでした。 エラーの内容: [rpl_mode がマスタに設定されていますが、rout 端子が接続されていません]。

レプリケーション モードはマスタに設定されていますが、rout 端子が接続されていません。

レプリケーションを開始できませんでした。 エラーの内容: [rpl_mode がスレーブに設定されていますが、rin 端子が接続されていません]。

レプリケーション モードはスレーブに設定されていますが、rin 端子が接続されていません。

レプリケーションを開始できませんでした。 エラーの内容: [rout 端子が接続されていますが、rpl_mode がマスタに設定されていません]。

レプリケーション モードは「none」に設定されていますが、rout 端子が接続されています。

レプリケーションを開始できませんでした。 エラーの内容: [rin 端子が接続されていますが、rpl_mode がスレーブに設定されていません]。

レプリケーション モードは「none」に設定されていますが、rin 端子が接続されています。

レプリケーションを開始できませんでした。 エラーの内容: [レプリケーション モード ${rpl_mode} の値が無効です]。

レプリケーション モードの値が無効です。

さらに、アプライアンスが実行されている間、以下のエラーがグリッド ダッシュボードに表示される場合があります。

エラー メッセージ

説明

データ ボリューム上の空き容量が少なくなっています。確認してください。

データ ボリューム上の空き容量が 20% 未満です。

Rsync デーモンが実行されていません。開始しています。

スレーブに設定されたアプライアンス上の rsync デーモンが実行されておらず、開始されました。

レプリケーション プロセスが実行されていません。開始しています。

マスタに設定されたアプライアンス上のレプリケーション プロセスが実行されておらず、開始されました。

レプリケーションは動作していないようです。停止できませんでした。 手動での操作が必要な場合があります。

マスタに設定されたアプライアンス上のレプリケーション プロセスは実行されていましたが、正しく動作していませんでした。 さらに、そのプロセスを再起動するために強制終了することができませんでした。 強制終了するには手動による操作が必要です。

レプリケーションは動作していないようです。再起動しています。

マスタに設定されたアプライアンス上のレプリケーション プロセスは実行されていましたが、正しく動作しておらず、再起動されました。

レプリケーション

マスタ/スレーブ レプリケーションで 2 つの NASR インスタンスを設定して、マスタ上のデータをスレーブにレプリケートした状態を維持できます。 レプリケーションは一方向のみです。スレーブ上での変更はマスタにレプリケートされません。

レプリケーションは非同期で、マスタのデータ ボリューム上のファイル変更によってトリガされます。 変更はバッファ内に保持され、5 秒ごとにマスタのデータ ボリューム上のファイルのすべての変更(行われた場合)がスレーブにレプリケートされます。 変更を転送するための現在の受け渡しが完了するまで、新しい同期は行われません。 log_dir の内容はスレーブ サーバにレプリケートされません。log_dir が空または「/」の場合、samba および httpd ログ ファイル(/mnt/data/cifs_log、mnt/data/http_access_log、/mnt/data/http_error_log)のみがレプリケーションから除外されます。

アプライアンスが起動されると、データ ボリュームの完全同期が行われます。 また、この動作はレプリケーションがヘルス チェック cronjob (以下で説明)によって再開されるごとに行われます。

データはデフォルト ポート上で実行されるネイティブ プロトコルを介し、rsync を使用してレプリケートされます(tcp 873)。

データ ボリューム上の変更は、Gamin を使用してモニタされます。

ヘルス チェック

NASR は、1 分ごとに以下を確認する cronjob を実行します。

上記のいずれかが true の場合は、エラー メッセージがグリッド ダッシュボードに送信されます。 複数のテストに失敗した場合は、すべてのエラーを示すサマリ メッセージがグリッド ダッシュボードにポストされます。 それぞれのエラーは 1 時間に 1 回のみグリッド ダッシュボードに送信されます。 アプライアンス起動後の最初の 5 分間はエラーはレポートされません。これは、レプリケーションでの他のノードが開始されていないときの間違ったアラームを防止するためです。

Web GUI

NASR では、Web GUI からデータ ボリュームのファイル システムにアクセスできます。 この機能は、アプライアンスの実行中に使用して、ボリューム上のコンテンツを変更できます。 GUI はデフォルト インターフェース上の Web コンソールで利用可能です。 ファイラ アプライアンスと同じファイル ブラウザ(eXtplorer)を使用します。

ボリューム ブラウザ GUI の参照情報は「グリッド ユーザ ガイド」に載っています。

eXtplorer のライセンスおよび元の未変更の eXtplorer のソースは、/usr/local/extplorer/monitor/.volume_browser/LICENSES/ 内の NASR アプライアンスにあります。

典型的な使用状況

コンテンツ サーバ

以下の図は、単純な Web サーバ アプリケーション用の NASR の標準的な使い方を示しています。

シンプルな Web サーバ アプリケーション用の NASR の典型的な使用状況

使用するアプライアンス:

この例の nas アプライアンスは 3 つの機能を提供するために使用されます。

HTTP アクセス:

in はアプリケーション宛ての HTTP リクエストを受け付けて、http 端子を通じてそれらを switch に渡します。 switch は、out1 端子を介して動的なコンテンツの HTTP ファイル リクエストを送信し、それらのファイルは srv1 と srv2 によって(lb によって負荷分散されて)提供されます。 urlsw は、out2 端子を通じて、nas によって処理されるその他すべての HTTP リクエストを転送します。

例:

プロパティ名

データ

mydata

Web サーバによって提供されるファイルを保持するデータ ボリューム

http_url_prefix

/images

Web サーバがファイル システムをエクスポーズするルート パス。

http_dir_enabled

no

ディレクトリ リストは無効になります。

http_sec_mode

なし

HTTP アクセスに対してセキュリティが有効になっていません。

cifs_read_only

no

CIFS 共有は読み取り/書き込みアクセス用にエクスポーズされます。

cifs_case_sensitive

yes

大文字と小文字を区別するファイル パスを有効にします。

nfs_read_only

no

NFS 経由の書き込みアクセスを有効にします。

rpl_mode

なし

レプリケーションは実行されません。

ログ サーバ

以下の図は、ログ サーバとしての NASR の標準的な使い方を示しています。

ログ サーバとしての NASR の典型的な使用状況

使用するアプライアンス:

この例の nas アプライアンスは 2 台の Web サーバおよびデータベース サーバ用のログ ファイルを格納するために使用され、それらのファイルを http 端子を介して提供します。 nas アプライアンスは、また、前の例で説明したように 2 台の Web サーバの共有ストレージとして役立ちます。

Web サーバ(web1 と web2)およびデータベース サーバ(dbase)用の log 端子はすべて nas の cifs 端子に接続されているため、これらのサーバが log ファイルに書き込む場合、ファイルは logs 上に設定されているデータ ボリューム上に格納されます。

管理者がログ ファイルを検査する必要がある場合、ポートを 8080 から 80 に変更するポート スイッチ アプライアンスに接続されているポート 8080 上の in ゲートウェイを使用して接続し、リクエストを nas アプライアンスの http 端子へ渡します。 管理者は設定された管理者ユーザ名およびパスワードでログインし、データ ボリュームのルート ディレクトリのリストを表示されます。管理者はそこから、目的のログ ファイルを自由に表示できます。

例:

プロパティ名

データ

データ

ログ ファイルを保持するデータ ボリューム

http_url_prefix

/logs

ログ ファイルにアクセスできる URL ルート パス。

http_dir_enabled

yes

ディレクトリ リストは有効になります。

http_sec_mode

single

HTTP セキュリティ モードはシングル ユーザ。

http_user

admin

HTTP アクセス用のユーザ名。

http_pwd

admin123

HTTP アクセス用のユーザ パスワード

cifs_read_only

no

CIFS 共有は読み取り/書き込みアクセス用にエクスポーズされます。

cifs_case_sensitive

yes

大文字と小文字を区別するファイル パスを有効にします。

nfs_read_only

no

NFS 経由の書き込みアクセスを有効にします。

rpl_mode

なし

レプリケーションは実行されません。

マスタ/スレーブ設定でレプリケートされた共有ストレージ

以下の図は、冗長アプリケーションでの NASR の標準的な使い方を示しています。ここでは、同じアプリケーションの 2 つのコピーが、データベースとファイル ストレージがレプリケートされた、マスタ/スレーブ モードで実行されています。

マスタ アプリケーション:

冗長アプリケーションとしての NASR の典型的な使用状況

スレーブ アプリケーション:

NASR スレーブ

使用するアプライアンス:

この例の nas アプライアンスは srv1 と srv2 用の共有ストレージとして使用されます。 また、srv1、srv2 および db 用のログ サーバとして使用されます。

マスタ アプリケーション内の nas アプライアンスのコンテンツ ボリューム上のデータは、スレーブ レプリケーション上の nas アプライアンスにレプリケートされて保持されます。 マスタ nas の rout 端子はスレーブ レプリケーションに暗号化されたトンネルを提供する ctl 端子に接続され、そこでトラフィックはスレーブ nas の rin 端子に送信されます。 スレーブ アプリケーションで、db アプライアンスの rout 端子は vpn アプライアンスの ctl に接続されます。その結果、スレーブ mysql サーバは、mysql レプリケーションを実行するマスタ アプリケーション内の db アプライアンスに接続できます。

両方のアプリケーションで srv1、srv2 および db は、nas アプライアンス上の同じ dir(「/logs」)に記録するように設定され、またこの dir はローカル nas ログにも使用され、レプリケーションから除外されます。このため、nas の各インスタンスは対応するアプリケーション用のログを維持します。

例:

マスタ nas

プロパティ名

データ

データ

ログ ファイルを保持するデータ ボリューム。

log_dir

/logs

NASR ログが格納されるデータ ボリューム上のディレクトリ。

cifs_read_only

no

CIFS 共有は読み取り/書き込みアクセス用にエクスポーズされます。

cifs_case_sensitive

yes

大文字と小文字を区別するファイル パスを有効にします。

nfs_read_only

no

NFS 経由の書き込みアクセスを有効にします。

rpl_mode

master

レプリケーションは実行されません。

マスタ vpn

プロパティ名

mode

both

クライアントおよびサーバとして動作します。

トンネル

certificates

SSH キー ファイルの使用。

auth_path

"client1"

SSH キー ファイルへのパス。

tcp_ports

3306,22

MYSQLR64 によって必要とされるポートを許可します。

ip_addr

master_vpn_ip

マスタ アプリケーション内の VPN の IP アドレス。

remote_host

slave_vpn_ip

スレーブ アプリケーション内の VPN の IP アドレス。

スレーブ nas

プロパティ名

データ

データ

ログ ファイルを保持するデータ ボリューム。

log_dir

/logs

NASR ログが格納されるデータ ボリューム上のディレクトリ。

cifs_read_only

no

CIFS 共有は読み取り/書き込みアクセス用にエクスポーズされます。

cifs_case_sensitive

yes

大文字と小文字を区別するファイル パスを有効にします。

nfs_read_only

no

NFS 経由の書き込みアクセスを有効にします。

rpl_mode

slave

レプリケーションは実行されません。

スレーブ vpn

プロパティ名

mode

both

クライアントおよびサーバとして動作します。

トンネル

certificates

SSH キー ファイルの使用。

auth_path

"client1"

SSH キー ファイルへのパス。

tcp_ports

873

NASR によって必要とされるポートを許可します。

ip_addr

slave_vpn_ip

スレーブ アプリケーション内の VPN の IP アドレス。

remote_host

master_vpn_ip

マスタ アプリケーション内の VPN の IP アドレス。

重要: スレーブ nas は、nfs 端子上で読み取り専用アクセスを許可して、ローカル アプリケーション サーバから書き込みが行われないように設定できます。 レプリケーションは一方向のみなので、このような変更はマスタ nas にレプリケートされません。

以下の点に留意してください。

NASR は、カタログ アプライアンス用のデフォルト カーネルとは異なるカスタムカーネル(2.6.24-26-xen)を使用し、一部の nfs 関連の問題の修正が含まれています。 NASR の将来のバージョンでは、nfs の修正が含まれたより新しいバージョンにアップグレードするときに、標準の CA 3Tera AppLogic カーネルを使用できます。

このアプライアンス上で使用されるオープン ソースおよびサードパーティ ソフトウェア

アプライアンス ベース クラス上にあるソフトウェア(LUX64 は PGSQL64 のベース クラスです)に加えて、以下のオープン ソース サードパーティ ソフトウェアが使用されます。

ソフトウェア

バージョン

変更

ライセンス

libgcrypt

1.4.4-5.el5

なし

GPLv2

該当なし

libgpg-error

1.4-2

なし

GPLv2

該当なし

libxslt

1.1.17-2. el5_2.2

なし

GPLv2

該当なし

postgresql

9.0.1-1PGDG

なし

BSD

該当なし

postgresql-libs

9.0.1-1PGDG

なし

BSD

該当なし

postgresql-server

9.0.1-1PGDG

なし

BSD

該当なし

postgresql-test

9.0.1-1PGDG

なし

BSD

該当なし

samba-client

3.0.28-1.el5_2.1

なし

GPLv3

該当なし

samba-common

3.0.28-1.el5_2.1

なし

GPLv3

該当なし

アプライアンスの内部で使用されるサードパーティ オープンソース ソフトウェア

NASR では、そのベース クラス LUX5 によって使用されるサードパーティのオープン ソース パッケージに加えて、以下のサードパーティ オープン ソース パッケージを使用します。

ソフトウェア

バージョン

変更

ライセンス

apr

1.2.7-11

なし

Apache 2.0

該当なし

apr-util

1.2.7-11

なし

Apache 2.0

該当なし

aspell

0.60.3-7.1

なし

LGPLv2.1

該当なし

aspell-en

6.0-2.1

なし

LGPLv2.1

該当なし

cups-libs

1.3.7-18

なし

GPLv2

該当なし

curl

7.15.5-9

なし

MIT

該当なし

gamin

0.1.7-8

なし

LGPLv2.0

該当なし

gmp

4.1.4-10

なし

LGPLv2.1

該当なし

gnutls

1.4.1-3

なし

LGPLv2.1

該当なし

libgcrypt

1.4.4-5

なし

LGPLv2.1

該当なし

libgpg-error

1.4-2

なし

LGPLv2.1

該当なし

libidn

0.6.5-1.1

なし

LGPLv2.1

該当なし

libjpeg

6b-37

なし

配布可能

該当なし

libpng

1.2.10-7.1

なし

zlib

該当なし

libsmbclient

3.0.33-3.29

なし

GPLv2

該当なし

libtiff

3.8.2-7

なし

MIT

該当なし

mailcap

2.1.23-1

なし

ISC

該当なし

perl-Convert-ASN1

0.20-1.1

なし

Artistic

該当なし

php

5.1.6-27

なし

PHPv3.01

該当なし

php-cli

5.1.6-27

なし

PHPv3.01

該当なし

php-common

5.1.6-27

なし

PHPv3.01

該当なし

postgresql-libs

8.1.22-1

なし

ISC

該当なし

quota

3.13-1.2.5

なし

BSD

該当なし

rsync

2.6.8-3.1

なし

GPLv2

該当なし

samba

3.0.33-3.29

なし

GPLv2

該当なし

samba-client

3.0.33-3.29

なし

GPLv2

該当なし

samba-common

3.0.33-3.29

なし

GPLv2

該当なし

Perl-Sys-Gamin

0.1-1

あり

Artistic

該当なし

httpd

2.2.3-31

あり

Apache 2.0

該当なし

extplorer

2.0.0_RC1-17

あり

GPLv2

該当なし